G'zOne TYPE-X

G'zOne TYPE-X（ジーズワン タイプエックス）は、カシオ計算機とNECカシオ モバイルコミュニケーションズ（現在はNEC）が共同で開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。製造型番はCAY01で、G'zOneシリーズの10周年記念モデルとして登場しました。

デザインと性能

TYPE-Xのデザインは、W62CAやCA002の流れを汲みつつ、性能面ではCA005の後継機種としての位置づけです。特徴的なのは、ローマ数字の「X (=10)」を意味する名称と、G'zOneシリーズの原点回帰を象徴する丸型サブディスプレイの採用です。これはW42CA以来のデザインであり、ファンにとっては懐かしい要素でしょう。

また、1240mAhの大容量バッテリーを搭載し、Wi-Fi WINにも対応するなど、当時の最新技術も取り入れられています。さらに、2012年7月22日に実施された800MHz帯の周波数再編に伴い、C303CA〜W42CAのユーザーからの代替需要も見込んでいました。

沿革

• - 2010年10月18日：KDDI、カシオ計算機、NECカシオ モバイルコミュニケーションズより公式発表。
• - 2010年11月25日：関西地区にて先行発売。
• - 2010年11月26日：関西地区以外の地域で発売。
• - 2011年10月：店舗での販売を終了。
• - 2012年1月上旬：KDDI直営のECサイト「auオンラインショップ」で販売開始。G'zOne旧機種使用者だけでなく、新規・MNP・機種変更でも購入可能でした。
• - 2012年7月22日：旧800MHz帯（L800MHz）のサービス停波に伴い、N800MHz帯や2GHz帯での利用に移行。
• - 2014年6月30日：Wi-Fi WINサービス終了。
• - 2022年3月31日：3Gサービス完全終了により、本端末は利用不可となりました。

主な機能・対応サービス

G'zOne TYPE-Xは、防犯ブザーや、G'zGEARと呼ばれる独自機能も搭載していました。G'zGEARには、EARTH COMPASS（電子コンパス）、THERMOMETER（温度計）、TRIP MEMORY（旅行記録）、SEA TIDE（潮汐）、SUN/MOON（日の出日の入り）、STAR PLATE（星図）、WALKING COUNTER（歩数計）などが含まれていました。これらの機能は、アウトドアでの利用を想定したもので、G'zOneシリーズの特徴を際立たせていました。

その他の情報

この機種は、過去に人気バラエティ番組「run for money 逃走中」と「battle for money 戦闘中」でも使用されていました。

後継機種について

2021年8月2日には、G'zOneシリーズ20周年記念モデルとして、G'zOne TYPE-XX (KYY31)が発表されました。カシオが携帯電話事業から撤退したため、KDDIが企画・マーケティングを、カシオの開発チームがデザインを、京セラが開発・製造を担当しました。TYPE-XXは事実上の後継機種として、G'zOneのDNAを受け継いでいます。

関連情報

• - G'zOne
• - W62CA
• - CA002
• - カシオ計算機
• - NECカシオ モバイルコミュニケーションズ
• - Wi-Fi WIN
• - N-03C：NTTドコモから同時期に発売されたNECブランドの防水・耐衝撃端末
• - G'zOne TYPE-XX (KYY31)：後継機種

外部リンク

• - 製品アーカイブ G'zOne TYPE-X
• - G'zOne TYPE-X (CASIO)
• - gzone.jp

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