G17プラス

G17プラス（セルビア語: Г17 плус）は、かつてセルビアに存在した中道右派の政党です。G17 Plus、またはG17+と表記されることもありました。

1997年、当時のセルビア社会党のスロボダン・ミロシェヴィッチ政権に対し、自由市場を求める17名の経済学者たちが非政府組織（NGO）として結成したのが始まりです。ミロシェヴィッチ追放後の2002年に政党として再出発しました。

ヴォイスラヴ・コシュトニツァ政権下では、セルビア民主党やセルビア再生運動など、中道から保守にかけての各党と連携し、コシュトニツァ政権を支えました。しかし、2008年の国民議会選挙では方針を大きく転換。中道左右の枠を超えた親欧米派として、中道左派・社会民主主義の民主党、セルビア再生運動、地域政党などと政党連合「ヨーロッパ・セルビアのために」を結成し、議席を伸ばしました。この連合は、選挙の結果、議会で第1勢力を確保しました。

選挙後には、セルビア社会党などと連立政権を樹立しました。この連立政権は、全体として中道左派的な色彩を帯びていました。

G17プラスは、欧州人民党に加盟していたほか、保守政党の国際組織である国際民主同盟にもオブザーバーとして参加していました。

2010年には、地方分権と地方の発展を掲げる他の政党と政党連合「統一セルビア地域」（URS）を結成。2013年にURSが政党化されたことに伴い、G17プラスは解党し、URSに合流しました。

*参考資料：G17 Plus - Obaveštenje - ウェイバックマシン（2015年4月28日アーカイブ分）

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