GOAL!

GOAL!

『GOAL!』（原題：Goal!）は、2005年に公開されたスポーツ映画。イギリスとアメリカの合作で、ダニー・キャノンが監督を務めました。日本では2006年5月27日に公開され、サッカーファンを中心に話題を呼びました。

概要

この映画は、国際サッカー連盟（FIFA）公認の三部作として製作されました。第1作となる本作『GOAL!』では、主人公サンティアゴがイングランド・プレミアリーグでデビューするまでを描いています。オアシスやカサビアンなど、豪華アーティストがサウンドトラックに参加したことも話題となりました。

続編として、『GOAL!2』が2007年5月に公開され、最終作となる第3部『GOAL!3』は、2006 FIFAワールドカップを舞台にした物語ですが、日本では劇場公開されず、DVDのみの販売となりました。

また、本作にはデビッド・ベッカムをはじめ、数々の有名サッカー選手がゲスト出演しています。日本人選手の中田英寿の出演も期待されましたが、実際には出演していません。しかし、映画内ではレアル・マドリードとジュビロ磐田が日本で試合を行うシーン（『GOAL!2』）や、W杯での日本代表の試合（『GOAL!3』）が登場します。

ストーリー

物語は、メキシコの貧しい町で生まれ育ち、アメリカへ不法入国したサンティアゴ・ムネスが、ロサンゼルスでそのサッカーの才能を開花させていくところから始まります。

20歳になったサンティアゴは、かつてニューカッスル・ユナイテッドFCのスター選手だったグレン・フォイと出会います。今は自動車整備工として働くグレンは、サンティアゴの才能を見抜き、ニューカッスルへの入団を勧めます。不法移民である息子に夢を見るなと反対する父親ヘルマンに対し、祖母のメルセデスはサンティアゴを励まし、イギリスへと送り出します。

ニューカッスルでの入団テストで失敗してしまいますが、グレンの説得により、1ヶ月の練習生としてチャンスを得ます。呼吸器の疾患を抱えながらも、隠して練習に励むサンティアゴ。しかし、リザーブ戦で結果を出せず、戦力外通告を受けてしまいます。故郷へ帰る決意をしたサンティアゴでしたが、ガヴァン・ハリスに才能を認められ、クラブに残ることを決意します。

レギュラーを目指し練習に励むサンティアゴは、その過程で問題を起こし、ドーンヘルム監督や恋人の看護師ロズを困らせることもありました。しかし、補欠として出場した試合でゴールを決め、チームに貢献します。

父親の突然の死にも帰国せず、練習を続けるサンティアゴ。ついにレギュラーとして試合に出場するチャンスを得ます。そして、最後のフリーキックを成功させ、チームを優勝に導きます。サンティアゴは、亡き父親が生前に彼の試合を誇らしげに応援していたことを知るのでした。

キャスト

サンティアゴ・ムネス：クノ・ベッカー（櫻井孝宏）
ガヴァン・ハリス：アレッサンドロ・ニヴォラ（桐本琢也）
グレン・フォイ：スティーヴン・ディレイン（山路和弘）
ロズ・ハーミソン：アンナ・フリエル（岡本麻弥）
エリク・ドーンヘルム：マーセル・ユーレス（勝部演之）
ヘルマン・ムネス：トニー・プラナ（谷口節）
メルセデス：ミリアム・コロン（此島愛子）

ゲスト出演

デビッド・ベッカム、ジネディーヌ・ジダン、ラウル・ゴンサレスなど、多くのサッカー選手が本人役で出演しています。

スタッフ

監督：ダニー・キャノン
* 脚本：ディック・クレメント、イアン・ラ・フレネ


『GOAL!』は、サッカーを愛するすべての人に贈る、夢と感動の物語です。

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