GOLDEN☆BEST リンドバーグ EARLY FLIGHT

GOLDEN☆BEST リンドバーグ EARLY FLIGHT：初期衝動が詰まった2枚組ベストアルバム

2004年11月25日、徳間ジャパンコミュニケーションズよりリリースされた『GOLDEN☆BEST リンドバーグ EARLY FLIGHT』は、LINDBERGの初期の輝きを凝縮した2枚組ベストアルバムです。1989年から1991年にかけて発表された4枚のオリジナルアルバム『LINDBERG I』から『LINDBERG IV』までの楽曲を厳選し、彼らの初期の魅力を余すことなく収録しています。

Disc 1：シングルヒット曲からライブ定番曲まで

Disc 1は、シングルA面曲を中心に構成されています。これらには、多くのファンに愛され、今でも歌い継がれる名曲の数々が含まれています。例えば、フジテレビ系ドラマ『世界で一番君が好き!』の主題歌として大ヒットした「今すぐKiss Me」は、オリコンチャートで1位を獲得し、年間チャートでも3位にランクインするなど、彼らの代表曲として広く知られています。他にも、「ROUTE 246」「BLUE AFTER BLUE」「STEP IN NOW」「JUMP」といった、ライブでも定番の人気を誇る楽曲が収録されています。

さらに、シングル曲のカップリング曲や『LINDBERG IV』からの選曲、そしてライブでの人気曲も追加収録されており、シングル集だけでは味わえない、彼らの音楽性の深さと幅広さが感じられます。中でも、「ROUGH DIAMOND」はライブで披露される機会が少なかった楽曲として知られ、ファンにとって貴重な音源となっています。また、「OH! ANGEL」は、バラエティ番組『夢で逢えたら』で披露された際に、歌い出しで何度もNGを出したというエピソードがあり、その映像は『FNS番組対抗NG大賞』でも放送されました。このエピソードからも、彼らの飾らない人柄と音楽への情熱が伝わってきます。

さらに、このアルバムには「SUNSET BLUE」も収録されています。解散直前にリリースされたシングル「Teenage Blue」は、この曲の続編として制作されましたが、「FINAL FLIGHT」と銘打たれたラストコンサートツアーでは演奏されなかったという、興味深い背景も持ち合わせています。

Disc 2：アルバム曲中心の選曲で初期LINDBERGの魅力を再発見

Disc 2は、『LINDBERG I』、『LINDBERG II』、『LINDBERG III』を中心に選曲されています。Disc 1とは異なる、アルバム楽曲ならではの深みと繊細さが楽しめる内容となっています。

代表的な楽曲として「LITTLE WING ‐Spirit of LINDBERG‐」は、共同石油のCMソングとして使用され、LINDBERGのテーマソングとも称される重要な楽曲です。また、「RUSH LIFE」「TOUCH DOWN」「VOICE OF ANGEL」「YOU BELONG TO ME」「SILVER MOON」など、アルバムを彩る名曲が多数収録されています。これらの楽曲は、彼らの音楽性と表現力の幅広さを改めて感じさせてくれるでしょう。

そして、このアルバムには、「MINE」という特別な楽曲が収録されています。これは、再結成以前に行われたライブハウスでのラストステージで演奏された曲で、LINDBERGとしての最後のナンバーとして、彼らの歴史に深く刻まれていると言えるでしょう。

オリジナル音源へのこだわり

LINDBERG解散後には多くのベストアルバムがリリースされましたが、それらの中には、新録バージョンが使用されているものも多く存在します。しかし、『GOLDEN☆BEST リンドバーグ EARLY FLIGHT』は、全ての楽曲がオリジナルバージョンで収録されている点が大きな特徴です。当時のサウンドをそのまま楽しむことができる、まさにファン必携のアイテムと言えるでしょう。

まとめ

『GOLDEN☆BEST リンドバーグ EARLY FLIGHT』は、LINDBERGの初期作品から厳選された楽曲を収録した、彼らの初期の魅力を凝縮したベストアルバムです。シングルヒット曲からアルバム曲、ライブ定番曲まで、幅広い楽曲が収録されているため、LINDBERGファンはもちろん、初めて彼らの音楽に触れる人にもおすすめです。オリジナルバージョンにこだわった点も高く評価できる点で、LINDBERGの歴史と音楽を深く知りたい方には必聴の一枚と言えるでしょう。

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