GOLDEN☆BEST 中原理恵 Singles

『GOLDEN☆BEST 中原理恵 Singles』（ゴールデン☆ベスト なかはらりえ シングルズ）は、歌手・女優として活躍した中原理恵の軌跡を辿る上で重要なベストアルバムです。

この作品は、各レコード会社からリリースされている人気シリーズ「ゴールデン☆ベスト」の一つとして、2003年7月16日にSony Music House（現在のSony Music Direct）から発売されました。規格品番はMHCL-305です。

アルバムには、中原理恵名義で発表されたシングル楽曲を中心に、A面曲がまとめて収録されています。彼女の鮮烈なデビューを飾ったファーストシングル「東京ららばい」は、この作品の核となる楽曲の一つです。この曲は大きなヒットを記録し、その年の第29回NHK紅白歌合戦への出場という快挙につながりました。

本アルバムの収録曲の中には、特筆すべきものがいくつかあります。

まず、「ロックンロール・ランデブーのテーマ」は、RIE名義でリリースされたシングル盤の楽曲ですが、このベストアルバムで初めてCD化された貴重な音源として収録されました。

また、「銀河系まで飛んで行け！」は、シンガーソングライターである吉田拓郎が作曲を手掛けた楽曲です。このバージョンは、かつてアイドルグループとして絶大な人気を誇ったキャンディーズのボックスセット『CANDIES 1676 DAYS〜キャンディーズ1676日〜』に収録されていた楽曲のカバーとなっています。この楽曲は梓みちよもカバーしており、様々なアーティストによって歌い継がれています。ちなみに、キャンディーズによるオリジナルバージョンは、同じ「ゴールデン☆ベスト」シリーズの『GOLDEN☆BEST キャンディーズ』に収められています。

本作には、彼女が1977年から1985年にかけて発表した楽曲が幅広く収められており、その活動期間におけるシングル曲の変遷を追うことができます。

収録楽曲は以下の通りです。多くの楽曲で作詞を松本隆、作曲・編曲を筒美京平が手掛けています。

1. 東京ららばい
2. ディスコ・レディー
3. マギーへの手紙 (編曲:鈴木茂、梅垣達志、萩田光雄)
4. 枕詞（ピロー・トーク） (編曲:矢野誠)
5. Show Boat (編曲:佐藤準)
6. 寒い国から来た女 (編曲:萩田光雄)
7. 懐かしのジョージ・タウン (編曲:船山基紀)
8. 横浜ブギウギ娘 (作詞:ちあき哲也 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:小泉宏)
9. シェイク・シェイク… (作詞:ちあき哲也 / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:船山基紀)
10. 死ぬほど逢いたい (作曲:松宮恭子 / 編曲:大村雅朗)
11. 愛してクレイジー (作詞:麻木かおる / 作曲:井上堯之 / 編曲:甲斐正人)
12. 頬たたかれて (作詞:橋本淳、糸井重里 / 作曲:井上堯之 / 編曲:甲斐正人)
13. 風が吹いたら恋もうけ (作詞:伊藤アキラ / 作曲:大瀧詠一 / 編曲:矢野誠、飛澤宏元)
14. さみしさ裏がえし (作詞:下田逸郎 / 作曲:村下孝蔵 / 編曲:甲斐正人)
15. 銀河系まで飛んで行け! (作詞:喜多條忠 / 作曲:吉田拓郎 / 編曲:瀬尾一三)
16. さよなら冷たいひと (作詞:糸井重里 / 作曲・編曲:高橋幸宏)
17. 千年接吻 (作詞:売野雅勇 / 作曲・編曲:井上大輔)
18. 私小説 (作詞・作曲・編曲:かしぶち哲郎)
19. ロックンロール・ランデブーのテーマ (作詞:山崎真行、ジョニー大倉 / 作曲:内海利勝)

このベストアルバムは、中原理恵の歌手としての代表的なシングル曲を一度に楽しめるだけでなく、これまでCD化されていなかった楽曲や、彼女ならではの選曲によるカバーも含まれており、その音楽的な魅力を再発見できる一枚と言えるでしょう。

もう一度検索