Goodbye Day

来生たかお「Goodbye Day」：時代を超えて愛される名曲

「Goodbye Day」は、来生たかおが1981年5月21日に発表した10枚目のシングルです。1976年のデビュー以来、ヒットに恵まれない時期が続いていた来生にとって、この曲は転機となりました。作曲家としての活動は充実していたものの、歌手としては苦戦していた来生は、自身のアーティスト活動に見切りをつけようかと考えていたそうです。

作詞は、姉である来生えつこが担当。「大ヒットしたわけではないけれど、いつの間にかスタンダードナンバーになり、来生たかおが歌うために作られた曲の中で唯一成功した楽曲」と語っています。

「Goodbye Day」の誕生とヒット

実は、「Goodbye Day」はシングルとして発売される前に、1980年11月1日発売のミニアルバム『来生たかお』に収録されていました。このオリジナルバージョンは松井忠重が編曲を手掛けています。シングルカットされるにあたり、松任谷正隆によって新たに編曲されたバージョンが制作されました。

この曲は、加山雄三が主演を務めたフジテレビ系ドラマ『愛のホットライン』の主題歌として起用されました。シングルとしての売上は爆発的なヒットには至らなかったものの、地方のラジオ局で支持を集め、有線放送で1位を獲得。スマッシュヒットとなりました。また、フジテレビ系アニメ「みゆき」の挿入歌としても使用され、幅広い層に楽曲が浸透していきました。

来生たかおによるセルフカバーと、数々のアーティストによるカバー

来生たかお自身も、「Goodbye Day」を自身のアルバムで複数回セルフカバーしています。2016年1月発売のアルバム『夢のあとさき』には、オーケストラを迎えてレコーディングされた壮大なバージョンが収録されています。

また、郷ひろみ、フランク永井、八代亜紀、杏里など、ジャンルを超えた多くの歌手によってカバーされています。それぞれのアーティストが独自の解釈で「Goodbye Day」を歌い上げ、楽曲の新たな魅力を引き出しています。

楽曲情報

タイトル: Goodbye Day
アーティスト: 来生たかお
発売日: 1981年5月21日
作詞: 来生えつこ
作曲: 来生たかお
編曲: 松任谷正隆

参加ミュージシャン

drums：渡嘉敷祐一
electric bass：高水健司
electric guitar：椎名和夫
12 strings guitar：吉川忠英
acoustic piano, electric piano：松任谷正隆
percussion：浜口茂外也
strings：トマト
valve trombone：新井英治

まとめ

「Goodbye Day」は、来生たかおの繊細な歌声と、来生えつこの抒情的な歌詞、そして松任谷正隆の洗練されたアレンジが融合した、時代を超えて愛される名曲です。ドラマやアニメでの起用、数々のアーティストによるカバーを通して、その魅力は今もなお広がり続けています。

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