Google リーダー

Googleリーダーとは

Googleリーダーは、Googleが提供していた無料のWebベースのフィードリーダーです。ユーザーは、オンラインまたはオフラインでAtomおよびRSSフィードを閲覧することができました。

サービスは2005年10月7日にGoogle Labsを通じてベータ版がリリースされ、2007年9月17日に正式版がリリースされましたが、2013年7月1日に惜しまれつつサービスを終了しました。

歴史

2005年10月7日: Google Labsでベータ版をリリース
2007年9月17日: 正式リリース
2013年3月13日: サービス終了を発表
2013年7月1日: サービス終了

インタフェース

2006年9月28日、Googleリーダーのインタフェースは大幅な変更を受けました。この再設計は、ニュースアグリゲーションが一般的な娯楽になりつつある現状を捉えたものでした。

以前のバージョンはニュースの「流れ」を読むことに重点が置かれていましたが、新しいバージョンでは、ユーザーがフィード、グループ、タグで記事を分類したり、「必読」や「時間があれば読む」といったカテゴリで整理できるように設計されました。

主な機能

フロントページ: 新着アイテムを一覧で確認できます。
OPML: 登録リストをOPMLファイルでインポート/エクスポートできます。
キーボードショートカット: 主要機能にキーボードショートカットが割り当てられています。
表示形式: リスト表示と全文表示を選択できます。
スクロール: スクロールするだけで項目を読んだことにできます（全文表示の場合）。
全文検索: 登録以降の全更新を対象とした、全フィード検索が可能です。

フィードの登録と編成

ユーザーは、Googleリーダーの検索機能を使ってフィードを登録したり、RSS/AtomフィードのURLを直接入力して登録できます。

登録したフィードの新着記事は画面左側に表示され、フィードを選択すると右側に記事が表示される形式です。各項目にはタグを付けて分類したり、スターを付けてアクセスしやすくすることもできます。

共有機能

Googleリーダーの項目は、他のユーザーと共有できました。以前は、メールで記事のリンクを送るか、共有記事をまとめたページを作成して共有していましたが、2007年12月からは、共有設定をした項目は自動的にGoogle Talkの連絡先にあるユーザーに表示されるようになりました。この仕様変更は、共有先の選択肢がなくなったため一部ユーザーから批判されました。

オフラインアクセス

Googleリーダーは、ブラウザ拡張機能であるGearsを初めて採用したアプリケーションの一つです。Gearsをインストールすることで、最大2000項目まで記事をダウンロードし、オフラインで閲覧できました。オンラインに戻ると、フィードの状態が更新されます。

モバイルアクセス

2006年5月18日には携帯用のインターフェースがリリースされ、XHTMLまたはWAP 2.0をサポートした端末で利用できました。

2008年5月12日には、iPhoneユーザー向けに新しいバージョンのGoogleリーダーがリリースされました。

iGoogleとの連携

2006年5月4日には、GoogleリーダーのフィードをiGoogle（旧称：Google Personalized Homepage）に表示する機能が追加されました。

Firefoxとの連携

Firefox 2.0以降では、フィードを自動的にGoogleリーダーの「登録フィードを追加」画面にリダイレクトする機能が統合されていました。

Wii版

2007年5月8日には、Wiiのウェブブラウザ向けに最適化されたインターフェースが提供されました。

対応ブラウザ

Googleリーダーを利用するには、Googleアカウントに加えて以下のウェブブラウザが必要でした。

Google Chrome
Mozilla 1.7以降
Mozilla Firefox 1.0以降
Netscape 7.2以降
Opera 9.0以降
Safari 1.3以降
Internet Explorer 6以降
Wii Internet Channel

なお、利用にはJavaScriptを有効にする必要がありました。

問題点

Googleリーダーには、以下のような問題点も指摘されていました。

フィードの更新が反映されるまでに数時間から数日かかる場合がある。
パスワードで保護されたフィードにはアクセスできない。
* 同じフィードを重複して登録しても警告が表示されない。

脚注

Googleリーダーは、多くのユーザーに愛されたフィードリーダーでしたが、惜しまれつつサービスを終了しました。しかし、その利便性と機能性は、後続の多くのフィードリーダーに影響を与えたと言えるでしょう。

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