HIROSHI (ピアニスト)

HIROSHI（ひろし）: ピアニストの道を切り開く存在

日本の音楽界で異彩を放つ人物、HIROSHI（本名: 吉田 洋）は、1961年8月10日生まれのピアニスト、作曲家、編曲家です。彼の名前は音楽家としてのキャリアを象徴するものであり、「ピアニスター」という言葉は、ピアニストとスターを融合させた造語です。独特の才能を持ち、右手と左手で異なる曲を同時に演奏するという驚異の技術を持つ彼は、1996年以降全国的に行っているエンターテイメント性の高いコンサートで注目を集めています。

略歴

HIROSHIは東京都で育ち、武蔵高等学校を経て、1986年に東京芸術大学音楽学部楽理科を卒業しました。その間、彼は小泉文夫、服部幸三などの著名な指導者のもとで音楽を学び、ピアノ演奏の技術を磨いてきました。在学中からは各種音楽雑誌への執筆活動を始め、その才能をいち早く発揮しています。HIROSHIはクラシック音楽だけでなく、演歌など様々なジャンルに挑戦し、多様な音楽スタイルを自在に操るピアニストとして知られています。

コンサート活動

1996年から展開しているコンサートは、子供から大人まで幅広い世代を魅了し続けています。このコンサートでは、右手でポップスを、左手でクラシックを同時演奏するというパフォーマンスや、観客からのリクエストに応じた即興メドレー演奏、さらには自作のオリジナル曲など、バラエティに富んだ内容が披露されています。特に「編曲ならぬ変曲」という形のパロディ演奏が評判です。

広く知られるきっかけとなったのは、テレビ番組でタモリの前で、左手でショパンの『革命のエチュード』を演奏しながら、右手で都はるみの『好きになった人』を同時演奏した際のパフォーマンスでした。この演技は多くの視聴者に衝撃を与え、彼の名を広めることとなります。

2001年には第43回日本レコード大賞企画賞を受賞。また、1999年以降は東京文化会館の大ホールで毎年ソロ・リサイタルを開催し、2020年には第22回を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響により中止され、21年連続という記録が途絶えてしまいました。

作品と著作

HIROSHIの音楽キャリアでは、数多くのアルバムをリリースしています。「展覧会のエッ!?」や「新動物の謝肉祭」などがその代表作です。また、サンミュージックのチャリティーソングや、安田祥子とのコラボレーションにも参加しています。著作としては、「音楽の意外な真相」や「鍵盤フィットネス」、「典子とヒロシのピアノ・レッスン・クリニック」などがあります。

彼の名は、音楽界において確固たる地位を築いており、これからも新しい音楽の世界を拓いていくことでしょう。HIROSHIの独自の演奏スタイルや豊かな表現力は、多くの音楽ファンを魅了し続けています。

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