HITACHI FAN! FUN! TODAY

HITACHI FAN! FUN! TODAYの概要

『HITACHI FAN! FUN! TODAY』（ヒタチ・ファン・ファン・トゥデイ）は、1986年4月から1990年3月までニッポン放送で放送されていたラジオ番組で、パーソナリティは当時のニッポン放送アナウンサー上柳昌彦が務めました。この番組は、日立製作所が一社提供として支えていたため、「日立枠」とも呼ばれ、音楽情報やトークをベースにした内容が展開されました。

放送形態と時間

番組は月曜から木曜の深夜0時からの30分番組としてスタートしました。この枠はニッポン放送の平日24時台としては初の生放送番組となります。上柳がパーソナリティを務める中で、彼は生放送の進行とともに、他の関連番組にも出演していました。特に、「ぽっぷん王国」という別番組では、より多くのリスナー参加型の要素が取り入れられました。

ネット局での放送は生放送同時ネットができないため、ニッポン放送では水曜および木曜に録音版を収録し、翌週にNRNのネット配信を行いました。しかし、各局の放送開始時間は異なりました。

番組内容の多様性

『HITACHI FAN! FUN! TODAY』は、音楽に関する情報を中心としつつも、リスナーとのインタラクションを重視しました。ゲストの出演が頻繁に行われ、他の番組へのゲストとしての移動も多くみられました。特に、ミュージシャンがスタジオに訪れ、楽曲の話にとどまらず様々な話題で盛り上がる構成が特徴的でした。

生放送では、スタジオからリスナーへの電話を通じてクイズ企画やゲストトークが行われ、一方でネット局向けの録音版ではより定型化された内容が提供されました。その中でも、「FAN! FUN! TODAY LIVE-NET」というコーナーでは、パソコン通信を活用して海外の音楽情報を紹介するなど、当時のテクノロジーを駆使した新しい試みもなされました。

注目のコーナー

番組にはいくつかの主なコーナーがありました。ゲストは週に一度程度の頻度で登場し、「FAN! FUN! 勢力地図」や「ヘヴィメタ歌謡選手権」など、リスナー参加型の企画も展開されました。特にニッポン放送版の「得するFAN! FUN! CALL」コーナーではリスナーとの直接的なやり取りができる内容が魅力的でした。

番組終了の背景

この番組は1990年の春に番組改編が行われ、日立製作所が提供を終了したことに伴い、同時に『ヤングパラダイス』や『ぽっぷん王国』も終了しました。これにより、24時台の帯番組としての体制が見直され、新たな番組がスタートすることとなりました。後番組にはローソンが提供する『ブッタマほっとステーション』が登場し、若干の変更が見られました。

まとめ

『HITACHI FAN! FUN! TODAY』は、上柳昌彦のパーソナリティによって、多彩な音楽情報やリスナーとの交流を大切にした番組でした。音楽を通じて多様な文化に触れることができ、今も多くのリスナーにとって記憶に残る存在です。音楽情報番組としての新たな形を切り開いたこの番組は、ラジオの歴史において重要な役割を果たしました。

もう一度検索