Here & there (杉山清貴のアルバム)

杉山清貴のアルバム『here & there』

『here & there』（ヒア・アンド・ゼア）は、日本のシンガーソングライター杉山清貴の4枚目のオリジナルアルバムで、1989年5月17日にVAPのEmbarkレーベルからリリースされました。この作品は、前作『kona weather』（1987年）から約1年5ヶ月を経ての発表となりました。アルバムのプロデューサーは杉山自身が務め、エグゼクティブ・プロデューサーには藤田浩一が名を連ねています。『here & there』のリリースは、音楽シーンにおいて彼のさらなる成長を示す重要な作品となりました。

リリース情報

本作は、LPレコード、カセットテープ（CT）、CDの3つのフォーマットで同時にリリースされ、特にLPレコードとしては杉山のアルバムの中で最後のリリースとなりました。シングル「プリズム・レインに包まれて」との同時リリースであり、CTとCDの両方にはボーナストラックとして、先行シングルのカップリング曲である「MY GIRL」が収録されています。初回限定の特典として、三方背の特別仕様パッケージや、サイズに合わせたブックレットが封入されるなど、ファンにとって魅力的な内容となっていました。

その後、1991年3月25日には、ワーナーミュージック・ジャパンのEmbarkレーベルからCDのみが再リリースされ、さらに2016年5月25日には、デジタルリマスター版が登場し、シングル「渚のすべて/BOYS OF ETERNITY」（1988年）の「BOYS OF ETERNITY〜永遠の少年達〜」がボーナストラックとして追加されました。

オリコンチャートでの評価

『here & there』は、日本の音楽チャートであるオリコンチャートにおいて、2位を記録しました。この成果は、杉山清貴の音楽が広く支持されたことを示しており、彼のキャリアにおいて重要なマイルストーンとなりました。アルバムには独自のメロディや感情豊かな歌詞が詰まっており、リスナーがその深みを楽しむことができます。

収録曲

アルバムには多彩な楽曲が収められており、杉山の音楽スタイルを色濃く反映しています。リリース当初のLPやCT、CDそれぞれに収録された曲は、聴く人の心に残る名曲ばかりです。特に、リードトラックとして位置付けられた「プリズム・レインに包まれて」は、聴く人を惹きつける力があります。各楽器やコーラスの調和が魅力となっており、杉山の音楽的成長を感じさせる一枚です。

まとめ

『here & there』は、杉山清貴の音楽的表現力や創作意欲を示す重要な作品です。彼の独自の視点や感性が詰まった楽曲たちは、今なお多くのファンに愛され続けています。音楽の歴史に刻まれたこのアルバムは、杉山の活動を振り返る上で欠かせない一枚と言えるでしょう。

もう一度検索