Here We Come the (3→)4 Sounds

甲斐バンド『Here We Come the (3→)4 Sounds』とその映像作品

『Here We Come the (3→)4 Sounds』は、1985年にリリースされた甲斐バンドの2作目のベスト・アルバムであり、1986年には同タイトルで初の映画作品（3作目の映像作品）が発表されました。アルバムと映画、それぞれの魅力を詳しくご紹介します。

ベスト・アルバム『Here We Come the (3→)4 Sounds』

このベスト・アルバムは、シングル「HERO（ヒーローになる時、それは今）」以降に発表された楽曲を中心に構成されています。「HERO」は過去のアルバムにも収録されていましたが、「安奈」や「ビューティフル・エネルギー」、12インチヴァージョンの「破れたハートを売り物に」など、アルバム初収録となった楽曲も含まれており、ファンにとっては嬉しい選曲となっています。

LP盤、CD盤、カセット盤の3形態でリリースされましたが、カセット盤には「感触（タッチ）」と「港からやってきた女」の2曲が追加収録されており、曲順も若干異なっています。これはカセットテープならではの趣向と言えるでしょう。

収録曲

LP盤／CD盤

Side-A:

安奈
漂泊者（アウトロー）
HERO（ヒーローになる時、それは今）
地下室のメロディー
ビューティフル・エネルギー
破れたハートを売り物に

Side-B:

街灯
BLUE LETTER
シーズン
観覧車'82
マッスル
フェアリー（完全犯罪）

CT盤

Side-A:

安奈
漂泊者（アウトロー）
HERO（ヒーローになる時、それは今）
地下室のメロディー
ビューティフル・エネルギー
感触（タッチ）
港からやってきた女

Side-B:

街灯
BLUE LETTER
シーズン
観覧車'82
マッスル
フェアリー（完全犯罪）
破れたハートを売り物に

映画『HERE WE COME THE 4 SOUNDS』

1986年には、『THE KAI BAND MOVIE HERE WE COME THE 4 SOUNDS』と題されたドキュメンタリー音楽映画が公開されました。この映画は、甲斐バンドのファイナル・コンサート・ツアー『PARTY』と、黒澤フィルムスタジオでのシークレット・ギグ『SPECIAL LAST NIGHT』の模様をまとめたものです。

ファイナル・ツアーの大阪城ホールでのライブを中心に、ステージ裏の様子や甲斐よしひろへのインタビューなどが織り交ぜられています。黒澤フィルムスタジオでのシークレット・ギグには、中島みゆきや吉川晃司がゲスト出演しており、貴重な映像となっています。

また、日本で初めてドルビーサラウンド・システムを導入した音楽映画作品としても知られています。撮影監督は、長年甲斐バンドを撮り続けてきた井出情児が担当しました。

収録曲

レイニー・ドライヴ
ナイト・ウェイブ
フェアリー（完全犯罪）
きんぽうげ
感触（タッチ）
裏切りの街角
かりそめのスウィング
テレフォン・ノイローゼ
ランデヴー
冷血（コールド・ブラッド）
翼あるもの
漂泊者（アウトロー）
港からやって来た女
観覧車'82
ラヴ・マイナス・ゼロ
破れたハートを売り物に

甲斐バンドの音楽と映像を堪能できるこれらの作品は、彼らの魅力を余すところなく伝えています。

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