I・BU・KI

概要

『I・BU・KI』（い・ぶ・き）は、日本のフュージョンシーンを牽引するバンド、CASIOPEA 3rdが2016年7月21日にリリースしたスタジオ・アルバムです。バンドにとって再始動後3枚目となる本作は、活動3年目を迎え、文字通り「息吹」を放つ彼らの充実ぶりがうかがえる作品となっています。アルバムに収録されている楽曲はすべて書き下ろしの新曲で構成されており、現在のCASIOPEA 3rdのサウンドを体現する意欲作として注目されました。発売元はHATS UNLIMITEDです。

特典DVD

本作はCDとDVDの2枚組でリリースされました。特典として付属するDVDには、アルバム発売に先立つ2016年3月16日に、東京・ビルボードライブ東京にて開催された「A・SO・N・DA LIVE CD Release Premium Live」の模様が映像として収められています。このライブパフォーマンス映像に加え、アルバム制作の舞台裏に迫るメイキング映像や、メンバーへのインタビュー映像も収録されており、音源だけでなく、バンドの活動や作品に込められた想いをより深く知ることができる内容となっています。

参加ミュージシャン

アルバム『I・BU・KI』のレコーディングには、CASIOPEA 3rdのレギュラーメンバーに加え、長年の活動を共にしているドラマーが参加しています。

CASIOPEA 3rd are

野呂一生 - ギター
大髙清美 - キーボード
鳴瀬喜博 - ベース

スペシャルサポート

神保彰 - ドラム

この布陣により、安定感のあるリズムセクションと、大髙清美による色彩豊かなキーボードサウンドが融合した、新生カシオペアならではの演奏が展開されています。

制作クレジット

本作のプロデュースはCASIOPEA 3rd自身が行っています。CDレコーディングおよびミキシング・エンジニアは倉石裕治が担当し、アシスタント・エンジニアとして大川誠が参加しました。これらの作業はSTUDIO JIVEにて行われました。マスタリング・エンジニアは小池光夫が担当し、AST MASTERINGにて作業が行われています。テクニシャンとしては、堀内靖、枝川光孝、佐々木英輔が参加しました。

特典DVDの制作には多くのスタッフが関わっています。プロデューサーはHiroyuki Shoji、ディレクターはShotaro Takahashi、アシスタント・ディレクターはAsami Inuiが務めました。フォトグラフィ・ディレクターはTakao Kawashima、カメラ担当はTakahiro Miuraら複数名。ビデオ・エンジニアはTakuya Uchida、MAエンジニアはDaisuke Komazawa、Masatoshi Kimuraです。ビジュアル制作はGonshiro Garp Inc.が担当しました。

アルバムカバーのアート・ディレクションはKen Narikawa、写真はKenichi MuiとYoshitomo Kumagai、イラストはKIMSNAKEが手掛けています。ヘア・メイクはYumeko Oshima、スタイリストはKyoko、メニュー用写真はMasatoshi Usuiが担当しました。

レーベルスタッフとしては、プロデューサーの葉加瀬太郎をはじめ、レーベル・マネージャーのMasahiro Misawa、A&RのTakashi E-nowayとSeiji Terada、エグゼクティブ・プロデューサーのSeiichi OhnoとKatsumi Otaniらが本作のリリースをサポートしました。

アルバムの特徴

『I・BU・KI』は、全曲新曲という構成からもわかるように、CASIOPEA 3rdの創造性とライブでの勢いをパッケージした作品と言えます。活動3年目の円熟期に入りつつあるバンドの「息吹」が感じられるサウンドは、往年のファンはもちろん、新たなリスナーにも響く普遍的なフュージョンサウンドを展開しています。特典DVDによって、スタジオワークだけでなくライブアーティストとしての彼らの魅力にも触れることができる点も、作品価値を高めています。本作発表後、バンドは「SUMMER TOUR」と「WINTER TOUR」を実施し、アルバム収録曲をライブで披露するなど、作品と演奏活動が密接に結びついていました。フュージョン界における彼らの「いぶし銀」の「力強さ」が表現された一枚です。

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