IATスーパーJチャンネル金曜スーク。

岩手朝日テレビ（IAT）で、2004年10月から2008年 9月26日まで毎週金曜日の夕方に放送されていた地域情報番組です。『アイエイティースーパージェイチャンネルきんようスーク』と読みます。報道番組である『IATスーパーJチャンネル』の金曜日版として、それまで放送されていた『活金情報局』が装いを新たにして始まりました。番組タイトルの「スーク」は、アラビア語で「市場」を意味しており、情報が集まる活気ある場所を目指す番組のコンセプトを象徴していました。

平日、月曜日から木曜日まで放送されていた『IATスーパーJチャンネル』がニュース報道を主軸としていたのに対し、金曜版の『金曜スーク。』は、地域に密着した生中継や企業・団体の告知CM（インフォマーシャル）に重点を置いた構成が特徴でした。これにより、週末を前にした地域のイベント情報や生活に役立つ情報を視聴者に届ける役割を担いました。番組は2007年10月5日からはハイビジョン制作となり、より鮮明な映像で届けられるようになりました。

番組の基本的な放送時間は、毎週金曜日の午後6時17分から午後6時56分まででした。しかし、毎年6月中旬からの約1ヶ月間は、高校野球の企画番組「純情応援歌」が放送されるため、放送終了時間が午後6時40分に繰り上げられました。さらに、全国高等学校野球選手権岩手大会が開催される期間中は、番組自体が休止となり、通常の『IATスーパーJチャンネル』が金曜日にも放送されていました。

番組内では、多岐にわたるコーナーが設けられていました。主要なコーナーとしては、県内の商業施設などからイベント情報を伝える「金曜スークLIVE」と題した生中継、IATのアナウンサーが簡潔に最新ニュースを伝える「ニュース」、資生堂販売盛岡支社の協力による化粧品のPRコーナー「資生堂ハウトゥメイクアップ」がありました。また、岩手県立大学などとの共同制作コーナー「アソビの王様」では、中尾考作アナウンサーらが地域の学童クラブを訪ね、子どもたちの遊びの達人と対決するユニークな企画があり、アナウンサーが敗れるのがお約束となっていました。そのほか、女性アナウンサーが日替わりで担当する「天気予報」や、岩手競馬や岩手県庁などのインフォマーシャルを紹介する「金曜スークインフォメーション」がありました。番組のエンディングでは、2007年10月以降、当時土曜朝に放送されていた『楽茶間』の司会者である小山羊右氏が登場し、翌日の番組の見どころを告知していました。

放送期間中に終了したコーナーもいくつか存在します。例えば、司会者だった矢田雄二郎アナウンサーが県内の小学生サッカーチームとPK対決を行う「キーパー矢田に挑戦」や、矢田アナや登田真由子アナウンサーによるリポートコーナー「矢田が行く!」「快傑!ノボリタン」がありました。「金曜スークエンタメ」では、最新の映画情報や、盛岡市のさわや書店の売上ランキングを紹介。映画コーナーでは映画評論家の大林千茱萸氏が電話で出演することもありました。岩手県内の知られざる名所をVTRで紹介する「東北日和〜小さな旅〜」や、県内のスイーツ店を巡り紹介する「プチ甘生活」（80年代のポップスがBGMに使われていました）なども人気を集めました。

番組を彩った出演者も多くいました。司会は番組開始当初、前身番組から引き続き三橋泰介アナウンサーが務めていましたが、2005年2月に退任。その後は矢田雄二郎アナウンサーが2005年4月から担当しましたが、彼も2007年8月に退社に伴い降板しました。同時期に登田真由子アナウンサーも司会を務めていましたが、2007年8月に土曜朝の情報番組の担当へ移ったため司会を降りました。2007年9月からは伊波伴准アナウンサーと藤原規衣アナウンサー、川越千秋アナウンサー（後に天気予報担当へ）が交代で司会を担当。ニュースコーナーは丹野尚子アナウンサーや原田佳子アナウンサーが随時担当していました。中継リポーターとしては樋口綾子アナウンサーらが出演していました。

『IATスーパーJチャンネル金曜スーク。』は2008年 9月26日の放送をもって4年間の歴史に幕を閉じました。番組終了後、この金曜夕方の放送枠には、それまで土曜日の朝に放送されていた『楽茶間』が移動し、『楽茶間plus!!』と改題して放送が始まりました。その後、『ラクティマプラス!!』とさらに改題され、2時間枠の生ワイド情報番組として地域に情報を届け続けることになります。

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