IC接続

IC接続（アイシーせつぞく）とは

IC接続とは、NTT東日本およびNTT西日本の公衆交換電話網において、区域内中継局（IC: Intrazone tandem Center）を介して、他の電気通信事業者の電話網を接続する形態を指します。

歴史的背景

NTT東西が分離する以前、この中継局は「ZC（Zone Center）」と呼ばれていました。現在のIC接続は、電気通信事業者が相互にサービスを提供するために不可欠な仕組みとなっています。

概要

電気通信事業者は、それぞれの電話網を相互に接続することで、サービスの提供を可能にしています。IC接続は、NTT東西の加入者との通話を実現する中継電話や国際電話だけでなく、直接接続されていないIP電話との相互接続にも利用されています。

従来、この接続は第一種電気通信事業者のみに許可されていましたが、1998年10月からは第二種電気通信事業者にも接続が認められるようになりました。この際、第二種電気通信事業者には「0091xx」という事業者識別番号が付与されています。例えば、NTTドコモは国際電話サービスにおいて第二種電気通信事業者としての資格を有しており、「009130」という事業者識別番号を用いて「WORLD CALL」という国際電話サービスを提供しています。

ただし、交換設備の利用回数や中継回線の区間が長くなると、接続料金が上昇する傾向があります。そのため、トラフィックの多い地域では、ICよりも下位に位置する群局（GC: Group Unit Center）で接続する方が経済的である場合もあります。

IP網化後の変化

IP網の導入後、IP-LRICにおいては、GC接続の経済合理性が失われました。そのため、IC接続に相当する接続のみが算定されるようになっています。

関連項目

• - アクセスチャージ

まとめ

IC接続は、異なる電気通信事業者のネットワークを相互接続するための重要な仕組みです。これにより、固定電話網、携帯電話網、IP電話網などが相互に連携し、多様な通信サービスが提供されています。接続料や接続場所の選定は、サービス提供のコストや品質に影響を与えるため、事業者にとって重要な検討事項となっています。

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