InMobi

InMobi（インモビ）

InMobiは、シンガポールに本社を構える世界有数のモバイルプラットフォーム企業です。世界22ヶ所にオフィスを構え、1500名以上の従業員を抱えるグローバル企業として、その事業規模を拡大し続けています。創業の地であるインドのバンガロール、そして主要市場であるアメリカのサンフランシスコが、事業の中心的な役割を担っています。日本には2010年に進出し、積極的にビジネスを展開しています。

事業内容

InMobiは、プログラマティック広告（InMobi DSP/InMobi SSP）やマーケティングリサーチ（PULSE）を中心に、企業のマーケティング活動を支援するIMC事業（InMobi Marketing Cloud）を展開しています。また、世界中で毎日10億人以上が利用するライブエンターテイメントアプリ「Glance」、インド最大級の動画SNSである「ROPOSO」などの事業も展開しています。これらの事業を通じて、InMobiはモバイル広告市場におけるイノベーションを牽引しています。

2021年3月には、日本事業の強化方針を発表し、「今後2年間で3倍から4倍の投資を行う」という積極的な姿勢を示しました。

創業と発展

InMobiは、マッキンゼーのコンサルタントであったナヴィーン・テワリ氏が、インド工科大学カーンプル校の友人であるアミット・グプタ氏、アブヘイ・シンガル氏、そしてインド工科大学ルールキー校の友人であるモヒート・サクセナ氏と共に設立した検索エンジン企業「mKhoj」が前身です。社名のmKhojは、「mobile」とヒンディー語で「検索」を意味する「khoj」を組み合わせたもので、当初は検索エンジンとして事業を展開していました。

その後、モバイル広告会社へと事業転換（ピボット）を遂げ、世界中で15億台以上の携帯機器にサービスを提供するまでに成長しました。この戦略的な転換が、InMobiの成功の鍵となりました。

沿革

2006年7月：インド・バンガロールにて検索エンジン企業「mKhoj」を設立。
2007年1月：Mumbai Angelsから50万ドルの出資を受け、ビジネスモデルをモバイル広告ネットワークに変更。
2008年1月：Sherpalo Venturesとクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズから710万ドルの出資を受ける。
2009年7月：社名を「mKhoj」から「InMobi」に変更。国際市場進出のため、インドネシアにオフィスを開設。
2010年5月：全世界でのユーザーリーチが1億に到達。
2010年7月：Sherpalo Venturesとクライナー・パーキンスから800万ドルの出資を受け、日本、欧州、米国に進出。
2011年8月4日：米国のリッチメディア・モバイル広告構築プラットフォーム企業「Sprout」を買収。
2011年9月：ソフトバンクグループから2億ドルの出資を受け、シカゴ、ニューヨーク、北京、上海、パリ、ソウル、シドニーにオフィスを開設。
2012年3月：全世界でのユーザーリーチが5億7800万に到達。セランゴール、モスクワ、ハンブルク、ドバイ、ムンバイ、デリーにオフィスを開設。
2012年7月18日：サンフランシスコのモバイル・フェイスブックアプリ販売企業「MMTG Labs」を買収。
2012年7月31日：英国のモバイルアプリ管理販売企業「Metaflow Solutions」を買収。
2013年3月27日：Androidアプリ配信プラットフォーム「App Publish」を提供開始。
2014年1月30日：スマートフォン向けネイティブ広告プラットフォーム「InMobi Native Ads」を発表。
2014年2月10日：新しいインタラクティブモバイル・ビデオ広告プラットフォームをローンチ。
2014年5月28日：「InMobi Native Ads」を本格的に提供開始。
2015年8月11日：インドでディスカバリーコマースプラットフォーム「Miip」の提供を開始。
2015年9月16日：中国のAPUS Groupと提携。
2015年12月2日：Googleによる買収提案を拒否。
2016年6月22日：ユーザー位置情報の違法収集により、連邦取引委員会から95万ドルの罰金処分を受ける。
2018年1月10日：9000万ドルおよび株式交換で「AerServ」を買収。

関連項目

アドネットワーク
ラム・シュリラム

出典

InMobi
InMobi Japan

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