Interstage Shunsaku Data Manager

Interstage Shunsaku Data Manager (インターステージ シュンサク データ マネージャー)

Interstage Shunsaku Data Manager (以下、Shunsaku) は、富士通株式会社が提供するネイティブXMLデータベース製品です。富士通のInterstageシリーズにおけるIntegration製品群の一つとして位置づけられています。

概要

Shunsakuの最大の特徴は、インデックスを使用しない「インデックスレス」アーキテクチャです。これにより、インデックスの再作成といった運用上の手間を大幅に削減できます。また、ハードウェアの増設や縮退を行う際にも、データベースの停止時間を数十秒程度に短縮することが可能です。さらに、現代的なデータベースとして、トランザクション制御や障害発生直前までのデータリカバリ機能も実装されています。

構成

Shunsakuは、ディレクタサーバとサーチサーバの二層構造で構成されています。ディレクタサーバは検索要求の管理を行い、実際にデータの検索処理を行うのは複数のサーチサーバです。この構成により、管理の容易性と高い信頼性、そして優れたスケーラビリティを実現しています。運用中にサーチサーバがハードウェア障害などで停止した場合でも、自動縮退機能によってシステム全体の運用を継続できます。また、サーチサーバの増設も容易に行うことができ、データは自動的に再配置されます。

ディレクタサーバはSolaris、Linux、Windowsに対応しており、サーチサーバはLinuxとWindowsに対応しています。ただし、ディレクタサーバとサーチサーバのOSは一致させる必要があります (Solarisディレクタサーバの場合は、サーチサーバにはLinuxを使用します)。

検索性能

Shunsakuは、九州大学の有川節夫教授らが開発したSIGMA検索アルゴリズムを採用しています。SIGMAは、複数の検索条件が存在する場合でも一定の検索速度を維持するためのアルゴリズムです。SIGMAはインデックスを必要としないため、Shunsakuもインデックスレスでの高速な検索を可能にしています。

SIGMA検索アルゴリズムにより、複数の検索要求を一つの統合された検索処理にまとめ、結果を個別に返すことが可能です。これにより、トラフィック負荷が高い状況でも安定した検索速度が期待できます。

他データベースとの連携

Shunsakuは、入力データとXMLの対応を定義するマッピングデータを設定することで、他のデータベースやCSV形式のデータをXML形式に変換して格納できます。連携可能なデータベースとして、Symfoware Server、PowerGRES Plus、Oracle Database、Microsoft SQL Serverなどが挙げられます。

特に、同じ富士通製品であるSymfoware Serverとの連携が強化されており、Symfoware ServerのEnterprise Edition以上であれば、コマンド一つでShunsakuに適したXML形式でデータ抽出を行うことができます。

関連項目

山手線方式

脚注

外部リンク

Interstage Shunsaku Data Manager 公式サイト

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