J.D.ダービン

JDダービンは、1982年2月24日生まれのアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身のプロ野球選手です。投手として活躍し、福岡ソフトバンクホークスではJDダービンという登録名でプレーしていました。

高校時代は野球とアメリカンフットボールの両方に打ち込み、才能を開花させました。2000年のMLBドラフト会議では、ミネソタ・ツインズから全体54位で指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。

マイナーリーグでの活躍は目覚ましく、特に2002年には13勝4敗、163奪三振という素晴らしい成績を残し、将来を嘱望される投手として「本物」と称賛されました。同年にはオールスター・フューチャーズゲームに先発投手として出場するなど、将来性豊かな若手投手として注目を集めました。しかし、メジャーリーグ昇格には至らず、2007年には4度ものチーム移籍を経験するなど、苦しい時期も過ごしました。

転機となったのは2010年。5月2日、福岡ソフトバンクホークスに入団しました。日本のプロ野球に挑戦するダービンでしたが、結果は期待を下回るものでした。3試合に先発登板したものの、0勝2敗、防御率6.75と振るわず、同年9月6日には退団が決まり、14日には自由契約公示されました。

本人は日本でのプレー継続を希望していましたが、翌シーズン、獲得を表明する球団が現れませんでした。そのため、外国人選手としては異例の12球団合同トライアウトに参加するという事態に。その後も野球への情熱を燃やし続け、メキシカンリーグ、アトランティックリーグ、台湾プロ野球のLamigoモンキーズなど、様々なリーグでプレーを続けました。台湾では「徳本」という登録名でプレーしていましたが、2013年8月13日に解雇されています。2014年には再びメキシカンリーグのユカタン・ライオンズに所属していました。

NPBでのダービンの成績は、初登板は2010年6月25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦。この試合で初先発、6回1失点という結果を残し、3回裏には聖澤諒から初奪三振を奪っています。

メジャーリーグ、マイナーリーグ、そして日本のプロ野球、メキシカンリーグ、アトランティックリーグ、台湾プロ野球と、世界各国でプレーしたJDダービン。そのキャリアは、決して順風満帆とは言えませんでしたが、常に野球への情熱を胸に、挑戦を続けました。様々な経験を経て培われた経験と技術は、他の選手にとって貴重な財産となったことでしょう。

彼の背番号は、所属チームによって異なり、31、32、52、53、6、26、73と変化しています。

ダービンの詳細な成績は、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)などのサイトで確認できます。また、NPB.jp日本野球機構のサイトにも個人年度別成績が掲載されています。

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