J.R.タウルズ

ジャスティン・リチャード・タウルズ：俊足強打の捕手、その軌跡

ジャスティン・リチャード・タウルズ（Justin Richard Towles, 1984年2月11日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州クロズビー出身の元プロ野球選手。主に捕手として活躍しました。

アマチュア時代

タウルズは、2002年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから32巡目（全体968位）で指名を受けましたが、契約には至りませんでした。2003年にも再びアスレチックスから指名を受けましたが、これも拒否しています。

プロ入りとアストロズ時代

2004年、タウルズはヒューストン・アストロズから20巡目（全体604位）で指名を受け、プロ入りを果たしました。ルーキー級でのプレーを経て、2006年にはA級で打率.317、出塁率.382、OPS.907、13盗塁という素晴らしい成績を記録。サウスアトランティック・リーグのオールスターにも選出され、ベースボール・アメリカ誌のA級オールスターにも選ばれました。

2007年には、A+、AA、AAAと順調にステップアップし、トータルで打率.287、出塁率.393、OPS.840、14盗塁をマーク。フューチャーズ・ゲームにも出場しました。そして、9月4日にメジャー初昇格を果たします。翌9月5日の対ミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビュー。9月20日の対セントルイス・カージナルス戦では、4打数4安打（2二塁打、1本塁打）、8打点と大爆発。わずか14試合の出場ながら、その才能の片鱗を見せつけました。

2008年には一年間の契約延長が成立しましたが、2011年オフにアストロズを解雇されました。

ツインズ、ドジャース傘下時代

2011年12月、タウルズはミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びました。2012年には、傘下AAAのロチェスター・レッドウイングスでプレー。

2012年12月にはセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結びましたが、2013年3月に解雇。その後、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、傘下AAAアルバカーキ・アイソトープスへ異動しましたが、怪我の影響で4試合の出場にとどまりました。

独立リーグ時代

2014年、タウルズは独立リーグ・アトランティックリーグのブリッジポート・ブルーフィッシュに所属しました。

レンジャース傘下時代

2014年8月、タウルズはテキサス・レンジャースとマイナー契約を結びましたが、オフにFAとなりました。

選手としての特徴

タウルズは、マイナーリーグで4年間、打率.301、出塁率.389、OPS.860という好成績を残しており、俊足も兼ね備えていました。ベースボール・アメリカ誌の有望株リストでは、2008年版で53位にランクイン。チーム内では1位となるなど、将来を嘱望されていました。守備においても、Best Defensive Catcherに選ばれるほどの能力を持っていました。

2008年は守備機会は少なかったものの、盗塁阻止率.500をマークしています。

俊足と強打を兼ね備えた捕手として、将来を期待されたタウルズ。メジャーでの活躍は短期間に終わりましたが、マイナーリーグでの実績は目覚ましいものがありました。彼の野球人生は、決して平坦ではありませんでしたが、常に向上心を持ち、ひたむきにプレーする姿勢は、多くの人々に感動を与えました。

参考資料

MLB公式サイト - ジャスティン・タウルズ
Baseball-Reference - ジャスティン・タウルズ

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