JFE西日本硬式野球部

概要

JFE西日本硬式野球部は、広島県福山市と岡山県倉敷市を本拠地とする社会人野球チームで、日本野球連盟に加盟しています。2001年の日本鋼管と川崎製鉄の合併を背景に、2003年に新たに設立されたチームです。運営主体はJFEホールディングスに属する鉄鋼メーカーのJFEスチールです。

設立の経緯

JFEスチールは、NKKと川崎製鉄が合併することでスタートしました。合併に伴い、両社が保有していた野球部はそれぞれJFEスチールの2つの製鉄所を拠点に集約されました。東日本地区は川崎製鉄千葉硬式野球部が引き継ぐ形となり、西日本地区にはNKK硬式野球部と川崎製鉄水島硬式野球部が存在しました。これにより、2002年のシーズンが終了した後に、両チームは廃部が決まり、その後2003年に「JFE西日本硬式野球部」として再編成されました。

創部後の活動

2003年の初年度には都市対抗野球と日本選手権に初めて出場しましたが、以降の活動も順調でした。2004年には日本選手権で決勝に進出し、大阪ガスとの対戦を制して初優勝を果たしました。この試合は延長15回に及ぶ接戦で、まさに歴史的な勝利となりました。また、2006年2月には福山市と倉敷市が地理的に近いことから、両都市の代表として都市対抗野球に出場できる特例が認められました。

主要な成果

JFE西日本硬式野球部は、これまで数多くの大会に参加し、以下のような成果を収めてきました。

- 都市対抗野球大会: 出場13回、最高成績は2008年のベスト8進出
- 社会人野球日本選手権大会: 出場16回、優勝1回（2004年）、準優勝1回（2018年）
- JABAベーブルース杯争奪大会: 優勝1回（2015年）
- JABA岡山大会: 優勝3回（2012年、2019年、2023年）

プロ野球への人材輩出

同チームからは多くのプロ野球選手が誕生しています。例えば、稲田直人（内野手）は2003年にドラフトで北海道日本ハムファイターズに入団しました。また、田中敬人（投手）は2004年に広島東洋カープに、河野竜生（投手）は2019年に北海道日本ハムファイターズへとプロ入りしています。その他にも多くの選手がプロの舞台で活躍しています。

元プロ選手の競技者登録

JFE西日本硬式野球部には、元プロ野球選手も在籍した経歴があります。例えば、樋口賢（元中日ドラゴンズ）が投手として登録されたほか、小林寛（元横浜DeNAベイスターズ）や梵英心（元広島東洋カープ）なども在籍しました。こうした選手たちは、チームに経験と技術をもたらしました。

まとめ

JFE西日本硬式野球部は、地域に密着した企業チームとして、これからも多くのファンに支えられながら成長を続けていくことでしょう。

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