JOKER (Janne Da Arcのアルバム)

『JOKER』は、日本のヴィジュアル系ロックバンド、Janne Da Arcが2005年6月15日に発表したメジャー6枚目のオリジナルアルバムです。前作『ARCADIA』から約11ヶ月ぶりのリリースとなり、今作では3rdアルバム『GAIA』以来となる通常のCD-DA規格での発売となりました。

アルバム制作にあたり、バンドは前作の原点回帰というテーマからさらに進化することを意識し、「新しいことを特別に意識したわけではないが、結果として良い変化と進化を遂げ、勢いだけではない大人の魅力を表現できた」と語っています。この言葉通り、本作はこれまでのJanne Da Arcの音楽性を踏襲しつつも、新たなサウンドへの挑戦が感じられる作品となっています。

リリース形態はCD+DVD盤とCD盤の2種類があり、CD+DVD盤には、同年に大阪城ホールで開催されたライブ『Live 2005 “Dearly”』から、「FREEDOM」「DOLLS」「ヴァンパイア」の3曲のライブ映像を収録したDVDが特典として付属しました。一方、CD盤には60ページのライブフォトブックが同梱されています。また、両盤共通の初回生産分には銀箔ジャケット仕様が採用され、期間限定ツアーチケット先行受付券が特典として封入されました。これらの特典は、ファンにとって非常に魅力的なものでした。

収録曲は、全13曲で構成されており、シングルとしてリリースされた「月光花」「Love is Here」「ダイヤモンドヴァージン」も収録されています。特に「月光花」は、日本テレビ系アニメ『ブラック・ジャック』のオープニングテーマに起用され、バンドの知名度をさらに高めるきっかけとなりました。また、「WILD FANG」はカプコンのゲームソフト『ロックマンX8』のテーマソング、「Love is Here」はOVA『スキージャンプ・ペア2』のエンディングテーマとしてそれぞれ使用されました。


アルバムの収録曲は以下の通りです。

1. in silence
2. ツメタイカゲロウ
3. 月光花
4. D DROP
5. HELL or HEAVEN〜愛しのPsycho Breaker〜
6. 仮面
7. I'm so Happy
8. WILD FANG
9. easy funky crazy
10. Mr. Trouble Maker
11. Love is Here
12. 風にのって
13. ダイヤモンドヴァージン

メンバーは、yasu（ボーカル）、you（ギター）、ka-yu（ベース）、kiyo（キーボード）、shuji（ドラムス）の5人です。全曲の編曲はJanne Da Arcが担当しています。

本作は、Janne Da Arcが翌年に活動休止に入り、2019年に解散したため、実質的に最後のオリジナルアルバムとなりました。そのため、ファンにとって非常に思い入れの深い作品となっています。彼らの音楽性の進化とバンドとしての成熟を象徴する一枚として、今もなお多くのファンに愛され続けています。

アルバムはエイベックスの公式サイトで詳細が紹介されています。
CD+DVD
CD

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