JR北海道フレッシュキヨスク

JR北海道フレッシュキヨスク株式会社

JR北海道フレッシュキヨスク株式会社は、北海道札幌市中央区に本社を置く、北海道旅客鉄道（JR北海道）の子会社です。駅構内を中心に、多岐にわたる事業を展開しています。

概要

JR北海道フレッシュキヨスクは、JR北海道管内の駅構内や札幌市交通局の地下鉄駅構内にある駅売店「キヨスク」をはじめ、コンビニエンスストア、土産品店、飲食店などを経営しています。また、沿線地域ではスーパーマーケットも運営しています。かつてはホテルや銭湯も営業していましたが、現在は撤退しています。

1987年に「北海道キヨスク株式会社」として設立され、2021年10月1日に、同じJR北海道の子会社でスーパーマーケットを営業する北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールを吸収合併し、事業を承継しました。同時に、「JR北海道フレッシュキヨスク株式会社」に社名を変更しました。

沿革

1987年6月3日：「北海道キヨスク株式会社」設立
1987年7月1日：鉄道弘済会より事業を引き継ぎ営業開始（キヨスクは喫茶・軽食店を含め303店舗）
1990年：店舗数がピークに達する（310店舗）
2010年10月1日：北海道ジェイ・アール・フーズを吸収合併
2014年10月1日：ジェイ・アールはこだて開発を吸収合併
2021年10月1日：北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールを吸収合併し、社名をJR北海道フレッシュキヨスク株式会社に変更

主な事業

キヨスク事業

飲食物、土産物、新聞などを販売する「Kiosk」を、JR駅構内や札幌市営地下鉄駅構内などで展開しています。近年、都市部ではコンビニエンスストアなどの台頭、地方部では駅利用者の減少により、店舗網は縮小傾向にあります。主要駅では、「Kiosk」の看板を掲げていない売店も見られますが、地元企業や観光協会などが運営しています。

札幌市内の駅構内では、多様な形態の「Kiosk」が存在します。かつては、顧客の要望に対応するため「Conveni Kiosk」と呼ばれる大型店舗がありましたが、現在は「四季彩館」や「セブンイレブン北海道ST」への転換が進められています。全店でPOSを導入しており、Kitacaによる決済が可能です。

プライベートブランド

くるみパンなどの食品、ペットボトル緑茶『うらら』などの飲料、焼き菓子の『恋の町札幌』『きた灯り』などの土産物を販売しています。これらの商品はキヨスクだけでなく、スーベニアキヨスクでも販売されています。

2022年からは、道内の中小食品メーカーと連携したブランド「DO3TABLE」（ドーサンテーブル）を展開。「ちょっといい時間」をコンセプトに、スイーツやおつまみなど約100品目を展開しています。当初は約70品を展開し、駅売店での販売にとどまらず東京での商談会を経て首都圏のスーパー「ライフ」や沖縄県のホテル等道外での販路も広げており、PB部門の売上高を拡大させています。

スーベニア事業

かつては、北海道ブランドを軸にした「SouvenirKiosk」を展開していました。これは、従来型の「Kiosk」よりも土産品店としての要素を強く打ち出した店舗形態です。スイーツ専門店「Sweets Station」を手稲駅構内で展開し、月替わりでブランドを入れ替えていました。

駅に設置されているコインロッカーや自動販売機もスーベニア事業が担当しています。基本的にキヨスク事業と同じで一部店舗でKitacaによる決済が可能です。2012年頃までに「SouvenirKiosk」形態店は、「四季彩館」形態に看板替えされていましたが、2016年11月現在「SouvenirKiosk」表示にて営業している店舗があります。

コンビニエンスストア事業

駅の利便性を生かしたコンビニエンスストア事業は、1988年の独自ブランド「ジャストロール」出店から始まりました。2000年から、サンクスとエリアフランチャイズを締結し運営していましたが、2010年にフランチャイズ契約が終了。その後、セブン-イレブンにフランチャイズ先を転換し、店名を「セブンイレブン北海道ST」と改め事業を再始動させました。

2023年6月現在「セブンイレブン北海道ST」店舗は、駅構内以外にも店舗が存在します。旭川駅にはコンコースに店舗があるほか、3・4番線ホームに無人店舗（自動販売機）が設置されています。

その他事業

100円ショップ事業：「キャンドゥ」をフランチャイズ運営
飲食店事業：ドトールコーヒー、ロッテリア、ミスタードーナツなどを展開
* スーパーマーケット事業：ジェイ・アール生鮮市場を運営

かつては聴覚障碍者の店「kioskリリー」や書店事業、銭湯・宿泊事業も行っていましたが、現在は撤退しています。

JR北海道フレッシュキヨスクは、時代の変化に対応しながら、駅を中心とした地域社会に貢献する企業として、様々な事業を展開しています。

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