JR博多シティ (企業)

株式会社JR博多シティ

株式会社JR博多シティは、福岡県福岡市博多区に本社を構える不動産管理会社です。その設立は1973年であり、当初の名称は博多ターミナルビル株式会社でした。この会社は、山陽新幹線の岡山駅から博多駅間の開通に伴い、博多駅の駅ビル型商業施設の整備を目的に設立されました。1975年には、博多駅に新たに開業された商業施設、博多デイトスの運営を開始しました。

その後も同社は成長を続け、1977年には佐賀駅の佐賀デイトス東館を開業、さらに1981年には西館、1984年には姪浜駅の姪浜デイトスといった商業施設の運営を手がけてきました。これらの施設は、博多駅周辺の経済活動を活性化させる重要な役割を果たしてきました。

1987年にJRが発足した後も、博多駅の山陽新幹線高架下エリアの管理権は一時的に西日本旅客鉄道（JR西日本）に移されたものの、以降も博多ターミナルビルの株式はJR九州に承継されて、博多駅の新幹線高架下の管理はJR九州が担当していました。しかし、1994年にはその管理権をJR西日本に返還しました。

2011年には九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し、JR博多シティが開業しました。この施設は「アミュプラザ博多」と「博多阪急」を中心に構成されており、地域の重要な商業拠点として位置づけられています。その2年後、2013年4月1日に運営会社名を株式会社JR博多シティに変更し、より明確にその役割を示すこととなりました。この時点において、同社が運営する商業施設にはアミュプラザ博多、博多デイトス、エキサイド博多（現在のデイトスアネックス）、博多駅のコンコース内店舗が含まれています。

佐賀デイトスや姪浜デイトスについては、2014年に運営をJR九州ビルマネジメントに移行しました。また、2016年にはJRJP博多ビル地下に「駅から300歩横丁」と呼ばれる新たな商業ゾーンを開業し、運営を担うことになりました。

2019年4月1日には株式移転を行い、親会社が九州旅客鉄道からJR九州駅ビルホールディングス株式会社に変更されました。最近では、2022年11月より福岡市中央区に所在する商業施設「VIORO」のプロパティマネジメント業務を受託するなど、JR九州グループとして初の他社商業施設の管理業務を手がけています。

これらの経緯から、株式会社JR博多シティは博多を中心に多様な商業施設の運営と管理を行う企業として知られており、地域経済に貢献する存在となっています。

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