JR東海キハ25形気動車

キハ25形気動車について

キハ25形気動車は、東海旅客鉄道（JR東海）が所有する気動車で、一般形車両として位置づけられています。この車両は313系電車を基にして設計されており、見た目や機能が類似しています。すべての車両は日本車輌製造によって製造され、異なる番台区分の2両が固定編成を組んでおり、2011年3月1日から営業運転が始まりました。

概要

キハ25形は、2013年には伊勢神宮式年遷宮に向けた快速「みえ」の輸送力の強化のため、武豊線に投入された1次車と、国鉄形気動車であるキハ40系およびJR発足初期のキハ11形を置き換えるために、高山本線や太多線などに投入された2次車があります。2015年以降は、2次車の暖地向け仕様変更車も登場しました。

特に、1次車は武豊線と他の電化線の将来の運用を見越した設計がされ、2次車ではローカル輸送に特化した仕様となっています。

構造

車体

キハ25形の車体は313系と共通し、一部が普通鋼製、他はステンレス鋼製で作られています。客用ドアは片側に3か所、両引戸として配置され、床面の高さは1,140mmで、313系と同じです。後に製造された2次車では、いくつかの改良点があります。

車内

1次車の車内は、主に転換式クロスシートによって構成されており、トイレは大型で車椅子対応です。乗務員室はワンマン運転に適した設計になっており、各車両のドアは開閉ボタン付きの半自動式です。

2次車では、すべての座席がロングシートとなり、ワンマン運転に必要な機器も完備されています。トイレとそのスペースもあり、利用者のニーズに対応しています。

機器類

キハ25形はカミンズ製ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力は520psですが、通常運転時は450psで運行されます。この車両は液体式の変速機を使用しており、1次車はパワーオンシフトですが、2次車は従来型の同期シフト方式です。最高速度は110km/hで、運転には必要な機器が整えられています。

また、2次車では振動検知装置を搭載し、台車や機器の状態を常時監視し、異常を早期に検知するシステムも導入されています。

運用

キハ25形は、1次車が武豊線で運用を開始したのを皮切りに、2次車も高山本線や紀勢本線などでの運用が進められ、老朽化した従来車両の置き換えにも貢献しています。また、臨時列車としてイベントに合わせた特別運用が行われることもあります。

このように、キハ25形気動車は、現代のニーズに応じたデザインや機能を備え、地域の交通手段として重要な役割を果たしています。

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