JR貨物UT13C形コンテナ

UT13C形コンテナについて

UT13C形コンテナは、日本貨物鉄道（JR貨物）が使用している私有のタンクコンテナです。これらのコンテナは20フィートおよび24フィートのサイズを持ち、特に危険品の輸送用として設計されています。

概要

UT13Cという形式名のうち、数字「13」はコンテナの容積に由来しており、厳密には内容積が12.5㎥から13.4㎥の範囲に収まるコンテナを指します。この容積を元に、コンテナの規格が決定されています。また、形式名の末尾にあるアルファベット「C」は、危険品を輸送するためのものであることを示しています。

番台ごとの詳細

UT13C形コンテナには数種類の番台があり、それぞれ異なる用途や仕様を持っています。以下に主な番台の概要を示します。

5000番台

• - 5001 - 5003番: 日陸所有のもので、三菱化成（現・三菱ケミカル）に貸し出され、危険物を汎用として運ぶ。
• - 5004 - 5010、5025番: 菱成産業（現・三菱ケミカル物流）が所有し、危険物の汎用に対応。
• - 5011 - 5014番: 日陸所有で三菱ケミカル物流が借用し、これも危険物の汎用。
• - 5015 - 5019、5026、5027番: 日陸所有でアセトニトリル専用で旭化成に提供。
• - 5020、5021番: 日本石油輸送所有のアクリロニトリル専用。
• - 5022、5024番: 三菱化成（現・三菱ケミカル）のもの。借用先は危険物汎用として活用。
• - 5028番: 日陸所有で、日石化学物流によりイソプロピルアルコール専用。
• - 5029、5030番: エム・ティ・ビーが所有し、メタノール専用。
• - 5031、5035番: 日本石油輸送所有でアセトン専用。
• - 5036番: 日新所有のイソプロピルアルコール専用。

8000番台

• - 8001 - 8006番: 東亞合成所有の液体苛性カリ専用。最大総重量19.4tで、コキ100系の積載限定。
• - 8007、8008番: 日産化学工業所有の濃硝酸専用。
• - 8010番: 関西テック所有で絶縁油専用。
• - 8011 - 8014、8020、8021番: 中央通運所有の四塩化珪素専用。
• - 8015 - 8018番: 信越化学工業所有の四塩化珪素専用、後にトリクロロシラン専門に変更。
• - 8019番: ボルテックスセイグン所有の四塩化珪素専用。
• - 8022番: 日陸所有の四塩化珪素専用。
• - 8023 - 8025番: 日陸所有の液化塩素専用。
• - 8026 - 8028番: 東北東ソー化学所有の液化塩素専用。
• - 8029 - 8066番: 三菱ケミカル物流の濃硝酸専用。
• - 8067 - 8070番: 日陸所有の液化塩素専用。

28000番台

• - 28001、28002番: 日陸所有で危険物汎用。最大総重量14.8t。
• - 28003 - 28005番: 日陸所有の危険物汎用。
• - 28006、28007番: 菱成産業所有の危険物汎用。

まとめ

UT13C形コンテナは、日本国内において危険物を安全に輸送するために様々な種類のコンテナが製造されています。各番台ごとに特定の用途に応じて設計されており、効率的なリソースの活用が図られています。これにより、鉄道貨物輸送のニーズに応じて柔軟に対応することが可能になっています。

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