KBSワールドラジオ

KBSワールドラジオとは

KBSワールドラジオは、大韓民国（韓国）の公共[[放送]]局である韓国放送公社（KBS）が運営する国際[[放送]]です。1953年8月15日に「自由大韓の声」として開局し、在韓米軍向けの英語放送を開始しました。その後、1955年12月1日には、在日同胞や李承晩ラインで拿捕された日本人船員の安否情報を伝えるため、日本語放送が開始されました。

1974年3月3日には「ラジオ韓国」に改称。1994年8月には英語の正式名称を「Radio Korea International」(RKI)に変更し、2005年3月3日には現在の「KBS WORLD Radio」に改称しました。現在は、韓国語、英語、日本語、中国語、アラビア語、インドネシア語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、ベトナム語の11言語で放送を行っています。

放送は短波、中波、そしてインターネットを通じて全世界に配信されており、韓国語放送は「ウリマル（私たちの言葉）」放送として案内されています。

歴史

KBSワールドラジオの歴史は、朝鮮戦争終結直後の1953年に始まります。

1953年: 在韓米軍向けの英語放送「自由大韓の声」として開局。
1955年: 日本語放送開始。当初は日本人船員の安否情報が主な内容でした。
1961年: 「ソウル国際[[放送]]局」に改称。
1974年: 「ラジオ韓国」に改称。
1994年: 英語名を「Radio Korea International」(RKI)に変更。
2005年: 「KBS WORLD Radio」に改称。

開局当初は短波放送が中心でしたが、2000年代以降はインターネット放送も開始されました。

各放送の特徴

現在、KBSワールドラジオは、11言語で1日約93時間の放送を行っています。各言語の放送開始時には、オリジナル曲「黎明」が流れます。また、放送開始前には韓国民謡「月よ月よ」のメロディーが流れることもあります。

日本語放送は、1955年に開始された韓国初の海外向け放送です。1970年代から1980年代のBCLブームの頃には、多くの日本のリスナーに親しまれていました。2004年頃からの韓流ブームを背景に、新しいリスナーも増えています。現在では、中波（AMラジオ1170kHz）やインターネットでも聴取可能です。また、リスナーとの交流番組『玄海灘に立つ虹』は、長寿番組として知られています。

日本語放送の詳細

日本語放送は、毎日17:00からを初回として、18:00、20:00、翌日10:00、11:00の計4回、再[[放送]]を含めて1日5時間放送されます。基本的には事前収録ですが、緊急ニュースが入った場合には、冒頭のニュースのみ差し替えられます。年末の特別番組は、翌日の初回放送（17:00）に放送されます。

送信所

韓国国内の送信所は、全てKBSの自社所有です。

金堤送信所：全北特別自治道金堤市
華城送信所：京畿道華城市（2007年廃止後、2010年再開）

海外送信は、過去にイギリスのスケルトン送信所やカナダのサックヴィル送信所を使用していました。

インターネット放送

KBSワールドラジオの公式サイトでは、パソコンやスマートフォンでインターネット放送を聴取できます。

Ch 1：11言語の放送
Ch 2：日本語放送のみ

過去の放送は、公式サイトから聴くことができます。

主な番組

ニュースは、日曜を除き毎日放送されます。

月～木：『玄海灘に立つ虹』
月～水：『ドラマ韓国語』
月：『国楽の世界へ』
火：『ラジオ図書館』
水：『ソウル発平壌は今』
金：『金曜ステーション』
土：『K-POP INDEX』（最終週は『K音楽研究会』）
日：『歌謡ジュークボックス』

過去には、『K-POPフリーク』、『新発見！韓国人物語』など、様々な番組が放送されていました。

日本語放送出演者

日本語放送では、多くの出演者がニックネームを持っています。また、KBSの正式なスタッフ以外にも、フリーアナウンサーや作家なども出演しています。

現在の主な出演者

史裕珍（サ・ユジン、ひまわり）：日本語班チーフ。
金明順（キム・ミョンスン、マルコメのお母さん）：作家。『玄海灘に立つ虹』担当。
劉昌模（ユー・チャンモ、すきま）：アナウンサー。『玄海灘に立つ虹』、『ソウル発平壌は今』担当。
金我宣（キム・アソン、ソウルのアリス）：翻訳家。『玄海灘に立つ虹』担当。
兪信汀（ユ・シンジョン、イルカ）：『ラジオ図書館』担当。
中枝紫織（なかえだしおり）：『玄海灘に立つ虹』、『K-POP INDEX』、『歌謡ジュークボックス』担当。
申龍（シン ヨン、ドクター・シン）：韓国音楽評論家。『玄界灘に立つ虹』、『K音楽研究所』担当。
南祐恵（ナム・ウヘ）：ニュース担当
金寶愛（キム・ボエ）：『国楽の世界へ』担当。
具慧仁（ク・ヘイン、ラムちゃん）
小須田秀幸（こすだひでゆき）：ニュース担当。
鄭定林（チョン・ジョンリム）：ニュース担当
李振絢（イ・ジンヒョン）：ニュース担当
金喩眞（キム・ユウジン）：ニュース担当
曺美樹（チョウ・ミス）：『金曜ステーション』担当
武田裕光（たけだひろみつ）：『玄海灘に立つ虹』担当

過去の主な出演者

金孝宣（キム・ヒョソン、ラッコ）、笹部佳子（ささべよしこ、ささ姫）、稲川英雄（いながわひでお）、本田雅嗣（ほんだまさつぐ）、二日市壮（ふつかいちそう、ワニ）など、多くの出演者がKBSワールドラジオで活躍しました。

まとめ

KBSワールドラジオは、長年にわたり、海外のリスナーに韓国の情報を伝えてきました。その歴史は、朝鮮戦争後の混乱期から、韓流ブームに至るまで、韓国社会の変遷と共に歩んできました。現在も、多様な言語で、世界中のリスナーに親しまれています。

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