KEIRINグランプリ05

KEIRINグランプリ05

2005年12月30日、平塚競輪場を舞台に、KEIRINグランプリ05が開催されました。この年のグランプリは、優勝賞金1億円を賭けた、年間最強の競輪選手を決めるレースとして、大きな注目を集めました。

出場選手

このレースには、以下の9名の選手が出場しました。

伏見俊昭（福島）
佐藤慎太郎（福島）
鈴木誠（千葉）
小嶋敬二（石川）
加藤慎平（岐阜）
村本大輔（広島）
武田豊樹（茨城）
神山雄一郎（栃木）
後閑信一（東京）

補欠選手として、岡部芳幸（福島）が登録されていました。

レース展開

レースは、赤板周回で伏見、小嶋、武田がそれぞれラインを形成し、主導権争いが始まりました。ジャンが鳴ると、武田が先行を仕掛け、最終ホーム手前で先頭に立ちます。これに呼応するように小嶋も捲りを試みますが、武田が主導権を譲りません。最終バックでは、後閑が小嶋を牽制。その隙に加藤が内側に入り込みます。一方、中団から捲りを狙った伏見は、混戦に巻き込まれ失速。マークしていた佐藤も落車してしまいます。加藤は、さらに神山を牽制して外に押し出し、直線で武田を抜き去り先頭に立ちます。しかし、後方から追い込んできた後閑が猛追し、ゴールは際どい勝負となりました。

レース結果

ゴール線では、加藤が後閑を8分の1輪差で抑え、見事優勝を果たしました。

配当金

配当金に関する詳細なデータは省略します。

エピソード

この年のKEIRINグランプリ05では、いくつかの特別な出来事がありました。

ファン投票による枠順決定：出場選手の枠順が、ファン投票によって決定されました。これは、現在のところ、このレースのみで実施された特別な試みです。
新しいファンファーレ：佐藤直紀作曲による新しいファンファーレが、今シリーズから使用されました。
地上波中継：テレビ東京系列で、レースの模様が全国放送されました。
表彰式の一般開放：レース終了後、バンクとスタンドを隔てるフェンスが取り払われ、表彰式が一般開放されました。これは、グランプリ史上初の試みであり、多くのファンが優勝者の加藤を祝福しました。この試みは、その後も平塚競輪場のグレードレースで恒例となっています。
懇親会：グランプリ当日の特別観覧席入場者の中から抽選で選ばれた30名が、レース終了後の懇親会に招待されました。当選者は、選手たちと交流する貴重な時間を過ごしました。
売上：GP単独の売上は66億1921万3000円を記録し、目標の66億円を僅かに上回りました。また、シリーズ三日間の売り上げは153億3636万8500円となり、前年を上回る結果となりました。

競走データ

加藤慎平の初出場初優勝：優勝した加藤慎平は、史上5例目となる初出場初優勝を果たしました（第1回を除く）。
後閑信一の誤算：2着となった後閑信一は、ゴール後に優勝を確信して手を挙げてしまいましたが、惜しくも僅差で敗れました。このエピソードは、漫画「ギャンブルレーサー」でもネタにされています。

脚注

外部リンク：テレビ放送予定 - KEIRIN.JP

関連項目

* KEIRINグランプリ


KEIRINグランプリ05は、レース展開だけでなく、ファンサービスにも力が入れられた、記憶に残る大会となりました。

もう一度検索