KISS (ラジオ番組)

KISS - 音楽を中心にしたラジオ番組の歴史

KISSは、1983年から1985年の間、ラジオ大阪で放送されていた夜のワイドラジオ番組です。この番組は、当初の「POP STATION KISS」と、1984年以降の「KISS」という二つの異なるタイトルで展開され、リスナーに新しい音楽体験を提供することを目的としていました。ここでは、両方の番組について詳しく解説します。

番組の背景とスタイル

前身の「OBCヤングラジオ」がトークを中心にした内容だったのに対し、KISSは音楽を一層際立たせた方針を採用しました。初期のキャッチコピー「5人のフレッシュギャルがあなたの夜に、ステキな音楽をお届けします」は、特に若者層を意識したものでした。また、その内容は「ミスDJリクエストパレード」や「MBSミスキャンパスDJ」といった時代を先取りした番組にインスパイアされていたとされています。

パーソナリティは全員女性で構成されており、タレントや大学生が多数起用されていました。リクエストはハガキや電話で受け付け、リスナーとのインタラクションも重視されました。さらに、こうしたスタイルによって、若者の人気を集めることに成功しました。

番組の変遷

1984年4月にはリニューアルが行われ、男性パーソナリティの登場や放送曜日の変更がありました。特に、月曜日から木曜日までの放送に移行し、新たに「どっきん!面白天国」という番組が金曜日に始まることで、KISSの内容にも新たな変化が求められることとなります。この際、各曜日に特化したテーマを設け、月曜日と火曜日はゲストが出演し、水曜日には流行の話題を深く掘り下げ、木曜日にはバラエティ企画を展開しました。

中でも、横山由美子が月曜日に出演する特集では、アーティスト紹介が中心となり、毎回新しい音楽の魅力を引き出す役割を果たしました。番組開始時に使用されたオープニングテーマとしては、ナンシー・シナトラの「レモンのキッス」が選ばれ、多くのリスナーに親しまれました。

パーソナリティ一覧

• - POP STATION KISS

- 村田香織（月曜日）
- 大谷昌子（火曜日）
- 勝りり子（水曜日）
- 北村正子（木曜日）
- 井上ユカリ（金曜日）

• - KISS

- 横山由美子（月曜日 → 1984年10月から木曜日）
- 井上ユカリ（火曜日、1984年9月まで）
- 村田香織、タージン（水曜日）
- 斎藤誠（木曜日 → 1984年10月から火曜日）
- 吉川晃司、吉見佑子（1984年10月から月曜日）

放送内容の変化

1983年の放送開始時は、特集や音楽情報を中心に構成されていました。次第に、リスナーの要望に応える形で内容が進化していき、特に1983年10月以降は多様な音楽特集が増えていきました。

最終的に、KISSはただの音楽番組に留まらず、若者文化やトレンドを反映する重要なプラットフォームとなったのです。音楽とともに、リスナーとの親密なつながりを築く要素が強化される中で、その魅力は多くのファンを引き寄せ続けました。

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