LA.LA.LA

大黒摩季の『LA.LA.LA』は、1995年にリリースされた5枚目のオリジナルアルバムです。前作『永遠の夢に向かって』からわずか8ヶ月という短い期間で発売され、大黒摩季自身最大のヒットシングル「ら・ら・ら」を収録していることが大きな話題となりました。

アルバムはオリコンチャートで初登場1位を獲得し、前作に続き初動50万枚を超えるセールスを記録。累計売上は前作を上回り、大黒摩季のアルバムとして最大のヒット作となりました。

アルバムの特徴

『LA.LA.LA』は、大黒摩季の音楽性の幅広さを感じさせる作品です。シングル「ら・ら・ら」のようなアップテンポなポップナンバーから、「Tender Rain」のような切ないバラード、「LOVIN' YOU」のようなレゲエ調の楽曲まで、多彩なジャンルの楽曲が収録されています。

歌詞の内容も、恋愛、仕事、社会問題など、様々なテーマを扱っており、大黒摩季の等身大の感情が表現されています。特に、「FIRE」は、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件といった社会的な出来事を背景に、現代社会の歪みを鋭く批判したメッセージ性の強い楽曲として知られています。

収録曲について

アルバムには、全11曲が収録されています。以下に、主な楽曲について解説します。

Tender Rain: 曲間に葉山たけしが演じる男性のセリフが入るのが特徴的なバラード。レコード音のノイズを意図的に加えることで、アナログ感を演出しています。
FIRE: 阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など、当時の社会情勢を反映したメッセージソング。ライブでは歌詞の一部が変更されるのが恒例でした。
LOVIN' YOU: 大黒摩季にとって珍しいレゲエ調の楽曲。ビデオクリップには、黒人の子供たちの笑顔が印象的に映し出されています。
いちばん近くにいてね (カーニバル・バージョン): 11thシングルのアルバムバージョン。シングルとの違いは特にありません。
あなたがいればそれだけでよかった: 大黒摩季がアップで歌うビデオクリップが制作された楽曲。
Summer Breeze: 恋愛の結末を歌った切ないバラード。
恋はメリーゴーランド (オリジナル・バージョン): シングル「ら・ら・ら」のカップリング曲のアルバムバージョン。シングルでは英語詞だった部分が日本語詞に変更されています。
太陽をつかまえに行こう: 夏の月曜日の朝をテーマに、恋愛と仕事をポジティブに生きる女性を描いた楽曲。
もう一度だけ…: 優柔不断な恋人に不安を抱きながらも、もう一度信じてみようとする女性の心情を歌ったバラード。
ら・ら・ら: 中居正広主演ドラマ『味いちもんめ』の主題歌として大ヒットした、大黒摩季の代表曲。アルバムのタイトルにもなっています。

ジャケットについて

ジャケット写真は、カリフォルニアで撮影されました。当時の大黒摩季は、デビュー以来最も髪が長く、ストレートに近いロングヘアでした。

参加ミュージシャン

葉山たけし、渡辺直樹、佐山雅弘、富樫春生など、豪華なミュージシャンが参加しています。コーラスには、川島だりあ（FEEL SO BAD）、生沢佑一（TWINZER）らも参加しています。

『LA.LA.LA』は、大黒摩季の音楽的な才能と表現力が最大限に発揮された作品であり、90年代のJ-POPシーンを代表する名盤として、今も多くのファンに愛されています。

2019年12月31日には、2019年版リマスタリングバージョンが配信限定でリリースされ、新たなファンを獲得しています。

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