LIVING FIELD

『LIVING FIELD』（リビング・フィールド）は、日本のロックバンドthe pillowsが1995年に発表した4枚目のアルバムです。このアルバムは、バンドの第二期における最後の作品であり、彼らの音楽的な進化と深化を象徴する重要な一枚として位置づけられています。

アルバムには、先行シングルとしてリリースされた『DAYDREAM WONDER』と『ガールフレンド』の2曲が収録されています。初回版にはスリーブケースが付属しており、ファンにとっては貴重なアイテムとなっています。また、本作のタイトルは当初『KILLING FIELD』となる予定でしたが、阪神淡路大震災の影響を考慮し、『LIVING FIELD』へと変更されました。この変更について、バンドのボーカルである山中さわおは後に「この方がthe pillowsらしい」と語り、結果的に良い選択だったと振り返っています。

収録曲の中には、後にベストアルバム『Fool on the planet』に収録されることになる『屋上に昇って』や、発表当初は『Sunday あの娘がやってくる』というタイトルだった『Sunday』などが含まれています。これらの楽曲は、the pillowsの多様な音楽性を物語っており、ファンからも高い人気を誇っています。

アルバムのサウンドは、the pillowsの持ち味であるキャッチーなメロディーと、オルタナティブロックの影響を受けたギターサウンドが融合したものです。山中さわおの独特なボーカルスタイルも健在で、楽曲の世界観をより一層深めています。また、このアルバムから鹿島達也がベースとして正式加入し、バンドのサウンドに新たなグルーヴをもたらしました。さらに、金野由之、上田禎、福本良一など、複数のサポートメンバーが演奏に参加していることも特徴です。#2の『Sunday』では、井上ただしのアコーディオンや、竹中仁美のコーラスがフィーチャーされ、楽曲に独特の彩りを加えています。


収録曲

1. エンゼルフィッシュ
2. Sunday
3. DAYDREAM WONDER
4. Swinger's Night Club (作曲：真鍋吉明)
5. Something like a romance
6. ガールフレンド
7. THE KILLING FIELD
8. HAPPY SLAVE
9. NATIVE WORLD
10. 屋上に昇って
11. Bye Bye Sweet Pain


演奏メンバー

山中さわお：Vocal, Guitar
真鍋吉明：Guitar
佐藤シンイチロウ：Drums
鹿島達也：Bass
金野由之：Percussion
上田禎：Keyboards, Computer Programming
福本良一：Synthesizer Operator
井上ただし：Accordion (#2)
竹中仁見：Chorus (#2)
松本治：Trombone (#6), Horn Arrangement (#3)
* 林研一郎：Trumpet (#6)


『LIVING FIELD』は、the pillowsの歴史において重要な転換期にリリースされたアルバムであり、彼らの音楽的な多様性と深さを感じさせる作品です。このアルバムは、ファンだけでなく、ロック音楽を愛するすべての人々にとって聴き応えのある一枚と言えるでしょう。

もう一度検索