Fool on the planetとは？意味をやさしく解説

the pillows ベストアルバム『Fool on the planet』

『Fool on the planet』（フール・オン・ザ・プラネット）は、日本のロックバンド、the pillowsがリリースしたベストアルバムです。このアルバムは、キングレコードに移籍した1994年から2001年までの7年間に発表された楽曲を中心に構成されており、バンドの第二期と称される時期の代表曲が多数収録されています。

アルバム概要

アルバムのタイトルにもなっている新曲「Fool on the planet」をはじめ、シングル曲であった「Ride on shooting star」と「I think I can」がアルバムに初めて収録されたことが大きな特徴です。これらの楽曲は、シングルリリース時にはアルバムに収録されていなかったため、ファンにとっては待望の収録となりました。また、アルバム全体を通してメンバー自身によるリマスタリングが施されており、過去の音源と比較して音質が向上している点も注目です。さらに、隠しトラックが存在することも、このアルバムの魅力の一つとなっています。

このアルバムの売り上げには、前年に発表されたOVA作品『フリクリ』の影響が大きく寄与したとされています。『フリクリ』の劇中で使用された楽曲や、オープニングテーマである「Ride on shooting star」が収録されたことで、アニメファン層からの注目も集め、アルバムのセールスに大きく貢献しました。オリコンアルバムランキングでは初登場19位を記録しています。

しかし、このアルバムが発表される以前、ボーカルの山中さわおは雑誌のインタビューなどで「ベストアルバムは出さない」と公言していました。そのため、ベストアルバムのリリースが発表されると、ファンの間では賛否両論が巻き起こり、公式サイトの掲示板が荒れるという事態にまで発展しました。この騒動に対して、山中自身が掲示板に書き込みを行い、自身の考えを表明する一幕もありました。

収録曲について

収録されている楽曲は以下の通りです。全曲、作詞・作曲は山中さわおが担当しています。

1. Fool on the planet（新曲）
2. Swanky Street（シングル/『Please Mr.Lostman』収録）
3. I think I can（シングル/アルバム初収録）
4. インスタントミュージック（シングル/『RUNNERS HIGH』収録）
5. TRIP DANCER（シングル/『Please Mr.Lostman』収録）
6. ONE LIFE [Album Mix]（シングル/『LITTLE BUSTERS』収録）
7. 屋上に昇って（『LIVING FIELD』収録）
8. Midnight Down（『RUNNERS HIGH』収録）
9. カーニバル（シングル/『HAPPY BIVOUAC』収録）
10. 確かめに行こう（『RUNNERS HIGH』収録）
11. LITTLE BUSTERS（『LITTLE BUSTERS』収録）
12. Ride on shooting star（シングル/アルバム初収録）
13. NAKED SHUFFLE（『KOOL SPICE』収録）
14. Funny Bunny（『HAPPY BIVOUAC』収録）
15. ストレンジカメレオン -ORIGINAL STORY-（シングル/『Please Mr.Lostman』収録）
16. ハイブリッドレインボウ（シングル/『LITTLE BUSTERS』収録）
17. secret slogan (隠しトラック)

これらの楽曲は、the pillowsの幅広い音楽性を象徴しており、初期から第二期までのバンドの歴史を包括的に捉えることができます。特に、シングルのカップリング曲やアルバムに収録されていた人気曲が、このベストアルバムによって改めて注目を集めました。

演奏メンバー

このアルバムの演奏は、以下のメンバーによって行われています。

山中さわお：ボーカル、ギター
真鍋吉明：ギター
佐藤シンイチロウ：ドラムス
鈴木淳：ベース
* 鹿島達也：ベース

このメンバー構成は、the pillowsの音楽の核となる部分を支えており、彼らの演奏によって楽曲の魅力が最大限に引き出されています。

まとめ

『Fool on the planet』は、the pillowsのキャリアを総括する上で非常に重要なアルバムであり、ファンにとっては必携の一枚と言えるでしょう。新曲、アルバム初収録のシングル曲、リマスタリングによる音質向上、隠しトラックの存在など、聴きどころが満載です。また、『フリクリ』との関連性も、このアルバムの魅力をさらに高めています。the pillowsの音楽を深く理解するための入門としても最適な作品です。

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