LIZARD

LIZARD（リザード）について

LIZARD（リザード）は、日本のロックバンドであり、その影響力は1970年代から続いています。バンドは、灰野敬二の即興演奏のライブで初めてのステージを踏んだモモヨ（管原庸介）とカツ（塚本勝巳）を中心に結成されました。彼らは、「幻想鬼」、「通底器」、「エレクトリック・モス」といった前身バンドを経て、1972年に「紅蜥蜴」を結成。シングルを2枚リリースした後、バンド名を現在の「LIZARD」に変更しました。

LIZARDの音楽スタイルは、東京ロッカーズムーヴメントの中心を担いながら、パンク・ロックを基盤に電子楽器を取り入れたニューウェイヴ的な要素も含んでいます。彼らの音楽には、キーボード、シンセサイザー、ヴォコーダーといった多様な電子機器が活用され、独自の音響世界を築いています。これによって、LIZARDは他のバンドとの差別化を図り、新たなファンを惹きつけました。

バンドの人気は、彼らの親衛隊「リザードアーミー」にも支えられています。このファン層は、LIZARDの活動を積極的にサポートし、彼らのステージパフォーマンスを盛り上げました。

1978年、LIZARDを含む数つのバンドが「東京ロッカーズ」として共演するシリーズ・ライブを開始しました。1979年には、オムニバス・アルバム『東京ROCKERS』に2曲を提供した後、キングレコードから1stアルバム『LIZARD』とシングル『T.V.MAGIC』でメジャーデビューを果たしました。プロデューサーは、ストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルです。

1980年には、モモヨのプロデュースによる2ndアルバム『BABYLON ROCKERS』を発表し、シングル『浅草六区』もリリースします。同年、インディーズレーベルからモモヨ名義でのシングル『SA・KA・NA』もリリースし、テーマとして水俣病を扱いました。しかし、その後の活動はメンバーの交通事故や脱退、さらにはモモヨの逮捕といった困難に直面し断続的になりました。

1981年には、トリオレコードから3rdアルバム『ジムノペディア』をリリースしました。1983年から1984年は、モモヨが様々なプロジェクトに参加し、さらに1985年から翌年にはソロ活動が続きました。1986年にはミニアルバム『変易の書』をリリースし、翌年にはアルバム『岩石庭園』を発表しましたが、その後再び活動を休止します。

2009年、長い活動休止を経て、オリジナルメンバーたちと元ARBのキースをドラマーとして迎え、活動を再開しました。未発表の音源やライブ映像を収めたコンプリートボックス『Book of Changes Complete Works of Lizard』も発表し、さらに11月21日には22年ぶりのスタジオアルバム『リザードIV』がリリースされました。

2010年4月には新宿LOFTで30年ぶりにストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルと共演し、再び注目を浴びました。

メンバー

• - モモヨ（管原庸介）: ボーカル、ギター
• - コー（中島幸一郎）: ボーカル、エレクトロニクス
• - ワカ（若林一彦）: ボーカル、ベース
• - キース（元ARB）: ドラムス

旧メンバー

• - カツ（塚本勝巳）: ギター
• - キタガワ（北川哲生）: ギター
• - ツネ（若林恒男）: ドラムス
• - ベル（吉本孝）: ドラムス

LIZARDは、独自の音楽スタイルと多彩なメンバーによって、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。今後の活動にも注目が集まります。

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