LOOZ

T-BOLANの5thアルバム『LOOZ』(ルーズ)は、1993年12月8日にZAIN RECORDSからリリースされました。

本作は、T-BOLANにとって5枚目のオリジナルアルバムであり、以降、2022年3月14日に『愛の爆弾=CHERISH 〜アインシュタインからの伝言〜』が発売されるまで、約28年間オリジナルアルバムのリリースが途絶えることになります。

『LOOZ』には、10thシングル「わがままに抱き合えたなら」、9thシングル「傷だらけを抱きしめて」とそのカップリング「刹那さを消せやしない」を含む、全11曲が収録されています。「Dear」と「真夜中のLove Song」は、後にバラードベストアルバム『BALLADS』にも収録されました。

特筆すべき点として、本作はT-BOLANのオリジナルアルバムの中で唯一、全楽曲がメンバーによる自作曲で構成されています。

収録曲に関する詳細

1. わがままに抱き合えたなら
10thシングル。

2. 悪魔の魅力
ツアー中に森友嵐士が鹿児島空港へ向かうバスの中でフレーズを思いつき、ラジカセに録音したものが元になっています。大黒摩季がウィスパーボイスで参加し、悪女のイメージを表現。コーラスには生沢佑一、オルガンには小島良喜が参加しています。

3. Dear
ボーカルレコーディングに最も時間をかけた楽曲。小野塚晃がピアノを、坪倉唯子がコーラスを担当。

4. 傷だらけを抱きしめて
9thシングルの両A面曲。

5. 想い出の落書き
HEART OF STONEツアー中の森友嵐士のMCがきっかけで生まれた楽曲。

6. Hot Hip Love
2ビートのアップテンポなナンバーで、ホーンセクションがフィーチャーされたモータウン調のアレンジが特徴。

7. 刹那さを消せやしない
9thシングル。

8. Pretty Woman
ティンバレスによるラテンパーカッションがフィーチャーされ、レゲエ調に仕上がっています。

9. Rockin' In The Life
エンディングのオルガンで、レスリースピーカー特有のホーンスピーカーが回転するサウンドが聴けます。

10. 不安なくちびる
コーラスに川島だりあが参加。

11. 真夜中のLove Song
アレンジに時間をかけた楽曲。8テイクを経て、ピアノとストリングスを基調としたアレンジが採用されました。

参加ミュージシャン

豪華なゲストミュージシャンが多数参加し、楽曲に彩りを添えています。

生沢佑一 (TWINZER): コーラス (#1, 2, 5, 6, 8, 10)
宇徳敬子 (Mi-Ke): コーラス (#7)
川島だりあ (FEEL SO BAD): コーラス (#10)
坪倉唯子: コーラス (#3)
大黒摩季: コーラス (#2)
小野塚晃 (DIMENSION): オルガン・ピアノ (#3, 5, 6, 8, 11)
小島良喜: オルガン・ピアノ (#2, 4, 7, 9)
沓野行秀: パーカッション (#8)
小林太、澤野博敬: トランペット (#2, 6)
下神竜哉: トランペット (#10)
野村裕幸: トロンボーン (#2, 6, 10)
勝田一樹: サックス (#2, 6, 10)
日色純一: 第1バイオリン (#11)
福田高明: 第2バイオリン (#11)
片田正美: ヴィオラ (#11)
* 矢島富雄: チェロ (#11)

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