LOVE SONG BLUE

玉置浩二の4枚目のオリジナル・アルバム『LOVE SONG BLUE』は、1994年12月12日にSony Recordsからリリースされました。前作『カリント工場の煙突の上に』から約1年3ヶ月ぶりとなる本作は、玉置浩二と田村コウが作詞をほぼ全曲で担当し、作曲は玉置浩二が手掛けています。プロデューサーは玉置浩二と須藤晃が担当し、サウンド・プロデューサーとして星勝が『安全地帯VII〜夢の都』以来の参加を果たしました。

背景

前作リリース後、玉置は俳優業にも精を出し、映画『教祖誕生』やテレビドラマに出演。また、坂本九のプロデューサーであった金子洋明との出会いが、玉置の音楽活動への再起を促しました。金子からの「コンサートからやるんだ」という言葉を受け、過去の楽曲を中心としたライブを開催するに至りました。

アルバムの特徴

本作は、前作に続きアコースティックなサウンドを基調としつつも、ロック調のアップテンポな楽曲が多く収録されている点が特徴です。また、玉置浩二自身がほぼ全曲の作詞を手掛けており、シンガーソングライターとしての彼の才能がより一層発揮されています。

リリースとプロモーション

アルバムはCDとMDの2形態でリリースされ、2018年には紙ジャケット、SHM-CD仕様で再リリースされました。先行シングル「LOVE SONG」は、日本テレビ系テレビドラマ『おれはO型・牡羊座』の主題歌として使用され、「星になりたい」は挿入歌として使用されました。

ツアー

アルバム発売後には「正義の味方（ヒーロー）ツアー」が開催され、安全地帯の田中裕二と六土開正が参加しました。ツアーの模様はライブ・アルバム『T』としてリリースされています。また、このツアーにはキーボーディストとして安藤さと子が参加しており、後に玉置浩二と再婚しています。

批評とチャート成績

音楽情報サイト『CDジャーナル』は、本作を「ロックなはじけた作品が多い」と評価し、音楽情報サイト『TOWER RECORDS ONLINE』は、「シンガー・ソングライターとしての幅もさらに広がった作品」と評しました。オリコンチャートでは最高位18位、登場回数は5回、売り上げ枚数は6.1万枚を記録しました。

本作は、玉置浩二の音楽的な幅広さと深さを感じさせる作品であり、彼のキャリアの中でも重要な位置を占めるアルバムと言えるでしょう。

収録曲

1. Friends
2. あのとき
3. Mr. Lonely
4. 星になりたい
5. 愛をありがとう
6. スケジュール
7. SACRED LOVE
8. LOVE SONG
9. ROOTS
10. 虹色の翼

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