Lemino BOXING
Lemino BOXING（レミノ・ボクシング）は、NTTドコモが提供する動画配信サービス「Lemino」内で視聴できるプロボクシング中継の総称です。これは、ドコモグループが手掛ける映像配信プラットフォームにおけるボクシングコンテンツの主要な位置を占めています。
2023年4月12日にLeminoがスタートするのに合わせて配信が開始されました。主にフェニックスプロモーション（大橋ボクシングジム）が主催する興行を生中継しており、映像制作は同ジムと連携する株式会社セカンドキャリアが担当しています。
現在、配信されているコンテンツは大きく分けて二つあります。一つは、主に後楽園ホールで月1回程度開催される定期興行で、「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE」として届けられています。もう一つは、有明アリーナなど大規模会場で年に数回開催される、世界タイトルマッチをメインとした「Lemino BOXING 世界タイトルマッチ」です。前者は第1試合から全試合、後者は8回戦以上の主要なアンダーカードを含む全試合が生配信されます。
興行全体の名称には「NTTドコモ Presents」という冠がつき、NTTドコモに加え日刊スポーツ新聞社も後援として協力しています。
Lemino BOXINGの開始当初は、以下のような様々な形態で視聴が可能でした。
Lemino（無料）: dアカウントがあれば生配信及び2週間の見逃し配信を視聴できました。ただし、世界タイトルマッチは生配信のみでした。
Leminoプレミアム（有料）: 定額料金を支払うことで、生配信に加えてアーカイブ配信も見放題でした。
ひかりTVチャンネル1: テレビサービスとして生放送されました。
ひかりTV見放題ビデオ: アーカイブ配信が見放題でした。
また、一部の興行は、SPOOXが提供するバリュープラン Powerd by Leminoや、2024年10月1日から始まったAmazon Prime VideoチャンネルのLeminoセレクトでもアーカイブ配信が行われています。
しかし、2025年4月からは配信形態が変更され、Leminoプレミアムでの独占生配信となる予定です。これは、かつてのdTV時代にも定額制での配信が行われていたため、約2年ぶりに有料会員向けの独占形式に戻ることになります。
フェニックスプロモーション主催の定期興行は、Leminoでの配信が始まる前から、ドコモグループの映像配信サービスと関わりを持っていました。
2018年以降、当時のNTTぷららが運営するひかりTVは、世界王座を複数階級で獲得していた井上尚弥選手とスポンサー契約を結んでおり、この関係から、2021年7月21日に開催された「第79回フェニックスバトル」が「ひかりTVチャンネル1」及びdTVチャンネルの「ひかりTVチャンネル+」で全試合が生中継されました。この時の配信は定額制サービスの一環でした。
それまでフジテレビで放送されていたフェニックスバトルは、この時期以降、ひかりTVとフジテレビで交互に放映権を持つ体制となりました。ひかりTVでの配信時には、「PXB PHOENIX BATTLE powerd by ひかりTV」という名称が使われ、ロゴも「PXB」を強調したデザインとなりました。
2022年2月からはフェニックスバトルが毎月開催されるようになり、偶数月をひかりTVが担当することになります。この時期には、ABEMA PPV ONLINE LIVEでもサブライセンスによる配信が行われたり、dTVでの初配信も実施されました。
2023年4月26日の「第99回フェニックスバトル」からはプラットフォームがLeminoへ移行し、名称も現在の「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE」に改称されました。このタイミングで、ドコモは大橋ジム全体のスポンサー契約を結び、タイトルロゴも刷新されました（ただし、韓国で開催される「PHOENIX BATTLE SEOUL」では旧PXBロゴが使われています）。ABEMAでのサブライセンス配信はこの時終了しました。
Leminoへの移行後は、共同開催の増加により奇数月にも開催されるようになり、月2回開催や開催がない月など、多様なスケジュールで実施されています。2024年1月には、真正プロモーションと共同で女子世界戦を複数含む興行を開催し、フェニックスバトルとしては約8年ぶりの女子世界タイトルマッチとなりました。また、初の国内首都圏外開催として、2024年4月には大阪府立体育会館でグリーンツダと共催での興行が行われています。
井上尚弥選手をはじめとする大橋ジム所属選手や、後述するLeminoサポート契約選手が出場する世界タイトルマッチは、「PHOENIX BATTLE」とは別の大型興行として配信されます。dTV時代には「PXB WORLD SPIRITS」という名称が使われていました。この興行は、帝拳プロモーションの協力のもとで開催されることもあります。
フジテレビ系列での中継が中心だった井上尚弥選手の国内試合は、2021年12月14日のWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ以降、当サービスでの配信が主流となりました。この試合は、ひかりTVとABEMAでPPV生配信されました。
続く2022年12月13日に行われた井上尚弥選手のバンタム級4団体王座統一戦は、dTV定額制での独占生配信でしたが、急遽非会員にも無料開放される対応が取られました。Leminoにリニューアル後初となった2023年7月25日のダブル世界戦も、無料での生配信でした。
しかし、2025年5月28日に開催されたダブル世界タイトルマッチは、初のLeminoプレミアムでの有料生配信となりました。今後も井上選手を含む主要な試合について、状況に応じてプレミアム配信が検討される方針です。
Leminoでは、一部の選手とサポート契約を結んでいます。これは、選手の活動を支援するための契約であり、試合の放映権を独占するものではありません。そのため、サポート契約選手が他の興行に出場し、別のプラットフォームで試合が配信されることもあります。八王子中屋ジムの佐々木尽選手がその具体例であり、サポート契約後にU-NEXTで試合が配信されたケースがあります。佐々木選手はPHOENIX BATTLEに出場したり、ナビゲーターを務めたりもしています。
多くの経験豊富な解説者や実況アナウンサーが出演し、視聴者に試合の興奮や深い分析を届けています。
解説者
現役:
川島郭志（主に世界タイトルマッチ担当）
長谷川穂積（PHOENIX BATTLEの主要試合、世界タイトルマッチ担当）
八重樫東（PHOENIX BATTLEの主要試合担当）
過去:
畑山隆則
西岡利晃
山中慎介
村田諒太
岩佐亮佑
細川バレンタイン
亀海喜寛（2025年3月までレギュラー）
ゲスト解説:
平岡アンディ
佐々木尽
清水聡
井上浩樹
実況アナウンサー
現役:
赤平大（世界タイトルマッチのアンダーカード、PHOENIX BATTLEのメイン担当）
中野玄（世界タイトルマッチのリポーター、PHOENIX BATTLEのアンダーカード担当）
中元翔一（主にアンダーカード担当）
市川勝也（主に世界タイトルマッチのアンダーカード担当）
過去:
矢野武（PHOENIX BATTLEのメイン担当）
鈴木健（世界タイトルマッチの実況兼MC）
長坂哲夫（世界タイトルマッチの実況兼MC）
これらの出演者の多くはフリーアナウンサーとして、あるいは他局/他サービスの番組と兼任で活動しています。
過去のPHOENIX BATTLEでは、第1試合には解説者が置かれず、実況のみで進行していました。リポーターは興行ごとに交代で出演していましたが、2025年4月以降はゲストを実況席に迎える形式が取られています。
テーマ曲には、井上尚弥選手が出場した世界タイトルマッチ（対タパレス戦以降）でTAK MATSUMOTOの「BATTLEBOX」が使用されています。
関連番組として、プロボクサー候補生の発掘育成に焦点を当てたリアリティ番組「殴道BOXER'S ROAD」が配信されていました。
サービス概要と特徴
2023年4月12日にLeminoがスタートするのに合わせて配信が開始されました。主にフェニックスプロモーション（大橋ボクシングジム）が主催する興行を生中継しており、映像制作は同ジムと連携する株式会社セカンドキャリアが担当しています。
現在、配信されているコンテンツは大きく分けて二つあります。一つは、主に後楽園ホールで月1回程度開催される定期興行で、「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE」として届けられています。もう一つは、有明アリーナなど大規模会場で年に数回開催される、世界タイトルマッチをメインとした「Lemino BOXING 世界タイトルマッチ」です。前者は第1試合から全試合、後者は8回戦以上の主要なアンダーカードを含む全試合が生配信されます。
興行全体の名称には「NTTドコモ Presents」という冠がつき、NTTドコモに加え日刊スポーツ新聞社も後援として協力しています。
配信形態の変遷
Lemino BOXINGの開始当初は、以下のような様々な形態で視聴が可能でした。
Lemino（無料）: dアカウントがあれば生配信及び2週間の見逃し配信を視聴できました。ただし、世界タイトルマッチは生配信のみでした。
Leminoプレミアム（有料）: 定額料金を支払うことで、生配信に加えてアーカイブ配信も見放題でした。
ひかりTVチャンネル1: テレビサービスとして生放送されました。
ひかりTV見放題ビデオ: アーカイブ配信が見放題でした。
また、一部の興行は、SPOOXが提供するバリュープラン Powerd by Leminoや、2024年10月1日から始まったAmazon Prime VideoチャンネルのLeminoセレクトでもアーカイブ配信が行われています。
しかし、2025年4月からは配信形態が変更され、Leminoプレミアムでの独占生配信となる予定です。これは、かつてのdTV時代にも定額制での配信が行われていたため、約2年ぶりに有料会員向けの独占形式に戻ることになります。
PHOENIX BATTLEの歴史
フェニックスプロモーション主催の定期興行は、Leminoでの配信が始まる前から、ドコモグループの映像配信サービスと関わりを持っていました。
2018年以降、当時のNTTぷららが運営するひかりTVは、世界王座を複数階級で獲得していた井上尚弥選手とスポンサー契約を結んでおり、この関係から、2021年7月21日に開催された「第79回フェニックスバトル」が「ひかりTVチャンネル1」及びdTVチャンネルの「ひかりTVチャンネル+」で全試合が生中継されました。この時の配信は定額制サービスの一環でした。
それまでフジテレビで放送されていたフェニックスバトルは、この時期以降、ひかりTVとフジテレビで交互に放映権を持つ体制となりました。ひかりTVでの配信時には、「PXB PHOENIX BATTLE powerd by ひかりTV」という名称が使われ、ロゴも「PXB」を強調したデザインとなりました。
2022年2月からはフェニックスバトルが毎月開催されるようになり、偶数月をひかりTVが担当することになります。この時期には、ABEMA PPV ONLINE LIVEでもサブライセンスによる配信が行われたり、dTVでの初配信も実施されました。
2023年4月26日の「第99回フェニックスバトル」からはプラットフォームがLeminoへ移行し、名称も現在の「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE」に改称されました。このタイミングで、ドコモは大橋ジム全体のスポンサー契約を結び、タイトルロゴも刷新されました（ただし、韓国で開催される「PHOENIX BATTLE SEOUL」では旧PXBロゴが使われています）。ABEMAでのサブライセンス配信はこの時終了しました。
Leminoへの移行後は、共同開催の増加により奇数月にも開催されるようになり、月2回開催や開催がない月など、多様なスケジュールで実施されています。2024年1月には、真正プロモーションと共同で女子世界戦を複数含む興行を開催し、フェニックスバトルとしては約8年ぶりの女子世界タイトルマッチとなりました。また、初の国内首都圏外開催として、2024年4月には大阪府立体育会館でグリーンツダと共催での興行が行われています。
世界タイトルマッチの配信
井上尚弥選手をはじめとする大橋ジム所属選手や、後述するLeminoサポート契約選手が出場する世界タイトルマッチは、「PHOENIX BATTLE」とは別の大型興行として配信されます。dTV時代には「PXB WORLD SPIRITS」という名称が使われていました。この興行は、帝拳プロモーションの協力のもとで開催されることもあります。
フジテレビ系列での中継が中心だった井上尚弥選手の国内試合は、2021年12月14日のWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ以降、当サービスでの配信が主流となりました。この試合は、ひかりTVとABEMAでPPV生配信されました。
続く2022年12月13日に行われた井上尚弥選手のバンタム級4団体王座統一戦は、dTV定額制での独占生配信でしたが、急遽非会員にも無料開放される対応が取られました。Leminoにリニューアル後初となった2023年7月25日のダブル世界戦も、無料での生配信でした。
しかし、2025年5月28日に開催されたダブル世界タイトルマッチは、初のLeminoプレミアムでの有料生配信となりました。今後も井上選手を含む主要な試合について、状況に応じてプレミアム配信が検討される方針です。
サポート契約選手
Leminoでは、一部の選手とサポート契約を結んでいます。これは、選手の活動を支援するための契約であり、試合の放映権を独占するものではありません。そのため、サポート契約選手が他の興行に出場し、別のプラットフォームで試合が配信されることもあります。八王子中屋ジムの佐々木尽選手がその具体例であり、サポート契約後にU-NEXTで試合が配信されたケースがあります。佐々木選手はPHOENIX BATTLEに出場したり、ナビゲーターを務めたりもしています。
主な出演者
多くの経験豊富な解説者や実況アナウンサーが出演し、視聴者に試合の興奮や深い分析を届けています。
解説者
現役:
川島郭志（主に世界タイトルマッチ担当）
長谷川穂積（PHOENIX BATTLEの主要試合、世界タイトルマッチ担当）
八重樫東（PHOENIX BATTLEの主要試合担当）
過去:
畑山隆則
西岡利晃
山中慎介
村田諒太
岩佐亮佑
細川バレンタイン
亀海喜寛（2025年3月までレギュラー）
ゲスト解説:
平岡アンディ
佐々木尽
清水聡
井上浩樹
実況アナウンサー
現役:
赤平大（世界タイトルマッチのアンダーカード、PHOENIX BATTLEのメイン担当）
中野玄（世界タイトルマッチのリポーター、PHOENIX BATTLEのアンダーカード担当）
中元翔一（主にアンダーカード担当）
市川勝也（主に世界タイトルマッチのアンダーカード担当）
過去:
矢野武（PHOENIX BATTLEのメイン担当）
鈴木健（世界タイトルマッチの実況兼MC）
長坂哲夫（世界タイトルマッチの実況兼MC）
これらの出演者の多くはフリーアナウンサーとして、あるいは他局/他サービスの番組と兼任で活動しています。
その他の関連情報
過去のPHOENIX BATTLEでは、第1試合には解説者が置かれず、実況のみで進行していました。リポーターは興行ごとに交代で出演していましたが、2025年4月以降はゲストを実況席に迎える形式が取られています。
テーマ曲には、井上尚弥選手が出場した世界タイトルマッチ（対タパレス戦以降）でTAK MATSUMOTOの「BATTLEBOX」が使用されています。
関連番組として、プロボクサー候補生の発掘育成に焦点を当てたリアリティ番組「殴道BOXER'S ROAD」が配信されていました。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。