MACABRE

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYのメジャー2作目のアルバム『MACABRE』は、重厚な世界観を追求した作品です。徹底的に作り込まれた世界観は、ジャケットや初回盤の特殊仕様（紋様が刻まれたケース、数珠）にも表れています。

アルバムは「脈」「[KR]cube」を除きセルフプロデュースで制作され、前作『GAUZE』に比べてバンドの個性が際立っています。歌詞カードには各楽曲の詞とともに、数行の詞とイメージ写真が掲載されています。

今作からレコード会社をイーストウエスト・ジャパンからソニーへと移籍し、アーティスト契約ではなく販売契約という形で活動を開始しました。

収録曲について

シングル曲は全てAlbum Mixで収録されています。

Deity: アルバムの始まりを意識した楽曲で、SEと曲が一体化しています。歌メロは「ハンガリー舞曲」第五番を引用。京の詩集にロシア語詞の訳詞が掲載されています。映画『デス・トランス』にも使用されました。
脈: 4thシングル。アレンジが加えられ、マーチのようなイントロとアウトロがカットされています。
理由: 飛び降り自殺をテーマにした楽曲で、「【KR】cube」とともにシングル候補となりました。2018年リリースのアルバム『The Insulated World』に再構築バージョンが収録されています。
egnirys cimredopyh +) an injection: ファンク、ラップ、ポップの要素が混在する楽曲。タイトルにはレコ倫対策の隠しが施されています。
Hydra: 打ち込みとバンドサウンドを融合させた楽曲で、京のロングシャウトが特徴的。21stシングル「DOZING GREEN」には新たな解釈で構築された「HYDRA -666-」が収録されました。
蛍火: 金原千恵子がヴァイオリンで参加。具体的な言葉を用いたストーリー性のある歌詞が特徴です。
【KR】cube: 5thシングル。イントロの京の台詞がカットされ、アウトロが最後まで収録されています。2016年の武道館公演で約13年ぶりに演奏されました。
Berry: 幼児虐待をテーマにした楽曲で、子供の視点から描かれています。中東風のアレンジや夫婦喧嘩のような台詞場面が挿入されています。
MACABRE -揚羽ノ羽( 三)ノ夢ハ( 二)蛹( 一)-: アルバムと同名の楽曲。漢文のサブタイトルは「蛹ノ夢ハ揚羽ノ羽」と読みます。プログレッシブ・ロックのような構成で、虫の視点から描かれた10分を超える大作です。
audrey: 映画『SEMI-鳴かない蝉-』主題歌。
羅刹国: ライブでの代表曲として制作された激しい楽曲。デス・メタルに通じる重厚なサウンドと凄惨な歌詞が特徴です。2011年リリースのアルバム『DUM SPIRO SPERO』に再構築バージョンが収録されています。
ザクロ: 手首の傷跡から連想された、愛憎入り混じった感情を描いた楽曲。
* 太陽の碧: 6thシングル。アルバムの最後に置かれたことで、全体の印象を大きく変える効果をもたらしています。Dieのギターアルペジオがシングル版よりも長く、鮮明に収録されています。

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