MBSニュースワイドアングル

MBSニュースワイドアングル

「MBSニュースワイドアングル」は、毎日放送ラジオ（MBSラジオ）が制作・放送したニュース報道および情報系のラジオ番組です。2003年1月6日にスタートし、2005年3月22日までの約2年3ヶ月にわたって平日の夕方に届けられました。

番組の歴史的背景

MBSラジオにおける夕方の報道ワイド番組枠は、長年にわたり同局の看板の一つでした。「MBSイブニングレーダー」に始まり、「諸口あきらのイブニングレーダー」「情報ラヂオ・スパイス!」と続く系譜の中で、「MBSニュースワイドアングル」は「情報ラヂオ・スパイス!」の後番組として位置づけられました。ラジオ・テレビ兼営局としては珍しい、MBSラジオ独自の「ラジオ報道部」が制作を担当するという特色も持ち合わせていました。この番組の終了をもって、1984年頃から約21年間にわたって続いたMBSラジオの夕方報道ワイド番組の歴史は一時的に幕を閉じることになります。

放送時間

番組開始当初の放送時間は、毎週月曜日から金曜日の午後4時から午後5時33分までの93分間でした。しかし、2003年9月29日からは放送時間が変更され、終了時刻が3分繰り上げられて午後5時30分までとなり、放送枠は90分となりました。

番組内容

「MBSニュースワイドアングル」は、その名の通り、その日の重要なニュースを多角的に掘り下げることを主眼としていました。番組の柱の一つは、日替わりで登場するコメンテーターによるニュース解説でした。専門家やジャーナリストなどが最新の出来事について独自の視点から語り、リスナーに深い理解を促しました。

また、作家の近藤勝重氏による「ラジオイミダス」というコーナーも設けられ、言葉や社会現象にまつわる話題を解説し、リスナーの知的好奇心を刺激しました。

特に金曜日は、「アングル金曜かわら版」と銘打たれ、他の曜日とはやや趣を変えた構成となっていました。硬派なニュース解説に加え、リスナーから寄せられた時事問題をテーマにした川柳を紹介するなど、より柔らかく、リスナー参加型の企画も取り入れられていました。

出演者

番組の進行役であるパーソナリティは、曜日によって担当が分かれていました。

月・火曜日: 水野晶子、山中真
水・木曜日: 伊東正治、魚住由紀
金曜日（アングル金曜かわら版）: 水野晶子、桂かい枝、近藤勝重、平野幸夫

ニュースの速報や詳細を伝えるニュースキャスターは、担当曜日が固定されていました。

月〜木曜日: 松井昭憲
* 金曜日: 加藤康裕

番組の終焉

「MBSニュースワイドアングル」は、2005年春の番組改編に伴い、2005年3月22日の放送をもって終了しました。前述のように、この終了はMBSラジオの夕方報道ワイド番組枠が約21年の歴史に一時的に区切りをつける出来事となりました。

関連情報

MBSラジオでは、夕方の「ニュースワイドアングル」以外にも、夜の時間帯に報道・情報番組を放送しており、「MBSナイトアングル」（当時21:00〜21:30）などが関連番組として挙げられます。番組の公式サイトも存在し、過去の情報などが掲載されていました（現在は閉鎖されている場合があります）。

「MBSニュースワイドアングル」は、短期間ながらも、MBSラジオの報道セクションが制作する番組として、夕方の時間帯に重要なニュースや情報をリスナーに届けた役割を担いました。

もう一度検索