MiA

MiA：類まれな才能と多様な魅力を放つギタリスト

MiA(みあ)は、1991年9月17日生まれ、神奈川県横浜市出身のミュージシャン、ギタリストです。卓越したギターテクニックと独自の作曲センスで知られ、ヴィジュアル系ロックバンドMEJIBRAYではギタリストとしてだけでなく、コンポーザーも担当。音楽プロデューサーとしてはc2k名義で活動するなど、その才能は多岐に渡ります。

音楽への道：ゲームから始まった才能開花

幼少期は空手を習っていましたが、小学6年生でネットゲームに没頭。中学1年生の終わりに、ゲーム『DrumMania』や『GuitarFreaks』がきっかけでDo As Infinityに触れ、ギターに興味を持つようになります。お年玉で購入したエピフォンのレスポール・カスタムを手に、独学でギターを始めました。本格的に音楽を学ぶため、中学2年生からはESP系列の音楽専門学校MI JAPANの夜間レッスンに通い始めます。

スパルタな講師からメタル音楽を中心とした厳しい指導を受け、オジー・オズボーンやディープ・パープルの楽曲を課題曲に、メタル系のギターの基礎を徹底的に叩き込まれました。この経験は、後のMiAのプレイスタイルの礎となっています。

バンド活動：MEJIBRAY以前の足跡

中学2年生で同級生とバンドを結成し、コピーバンドとしてライブハウスで活動。ヤマハ音楽振興会主催のTEENS' MUSIC FESTIVALにも出演しました。学業との両立に苦戦したのち、日出高等学校芸能コースに進学。高校時代はMI JAPANに通いながら、目黒のライブハウス「目黒鹿鳴館」でアルバイトも経験し、ローディーの仕事もこなすなど、音楽活動に邁進しました。

2007年、高校1年生で「熊猫xiongmao」のサポートメンバーオーディションに合格し、メジャーデビューも経験。その後、ヴィジュアル系バンド「トゥーン工場」(後にTOON-FACTORYと改名)にサポートギタリストとして参加し、2008年には正式メンバーとして加入。2009年には「V-ROCK FESTIVAL '09」に出演し、当時17歳という最年少出演者として注目を集めました。

2011年、TOON-FACTORY解散後、MEJIBRAYのVo.綴のソロプロジェクトにサポートメンバーとして参加。その後、正式メンバーとなり、2011年6月18日よりMEJIBRAYのギタリストとして活動を開始します。もう一人のギタリストが脱退した後は、一人でギターを担当するようになりました。

MEJIBRAYでの活躍：作曲家としての才能を開花

MEJIBRAYでは、楽曲の作曲も担当。ファースト・ミニアルバム『Slivers.exe』収録の「Sliver」「DISTANCE.exe」で作曲者としてクレジットされ、以降、MEJIBRAYの楽曲のほとんどを作曲するようになります。

MEJIBRAYは2017年末に活動休止。その後はサポートギタリストとして活動しながら、クリエイター集団「Sugar or Dry」にも参加。イベントの企画、キャスティング、ライブのブッキングなどの仕事も手掛けるなど、活動の幅を広げています。

個性的な人物像：ポジティブ思考とドライな一面

MiAは、困難な状況にも前向きに取り組むポジティブな性格で、逆境を力に変える「逆境燃え」タイプとして知られています。一方で、関係者からはドライな一面も指摘されており、そのギャップも魅力の一つと言えるでしょう。

猫好きとしても有名で、オリジナルピックにも猫のデザインを採用。自身のInstagramでは、美容やファッションに関する投稿も多く見られ、その多様な趣味や関心も垣間見えます。

ギタープレイ：テクニックと表現力の融合

MI JAPANで培ったメタル系の速弾き技術を武器に、テクニカルなギタープレイが持ち味。MEJIBRAYでは、メタル寄りのフレーズと重厚なサウンドで「攻撃的なギター」として存在感を放っています。

スウィープ奏法を多用し、エフェクターを使わずにピッキングやフィンガリングだけでサウンドの変化を表現するなど、その高度なテクニックは見る者を魅了します。

作曲スタイル：綿密な計画と完成度の高いデモ

作曲においては、メモ書きや言葉の羅列から着想を得て、コンセプトやバンド戦略まで考慮した緻密な作業を繰り返すのが特徴です。ブログで公開されている制作メモには、楽曲構成だけでなく、バンド全体の戦略も反映されており、そのプロ意識の高さが伺えます。DTMソフトを駆使し、ミーティングで提示するデモは高い完成度を誇ります。

ファッションとアクセサリー：こだわり抜かれたスタイル

アクセサリーは資産運用と仕事道具の両面から選んでいると語るMiA。22金やダイヤ付きのアクセサリーを収集する一方、Justin Davisやクロムハーツなどのブランドアイテムも愛用。ギターのストラップやカポタスト、スライドバーなどもアクセサリーとして捉え、アーティスト写真撮影などでも頻繁に使用しています。

SNS：多様なプラットフォームと発信内容の変化

ブログ、Twitter、Instagramなど、複数のSNSを駆使して情報発信を行っています。MEJIBRAY活動初期はブログとTwitterをメインに、独特のAAを多用していましたが、2015年頃からInstagramを中心に、日常の様子を画像や動画で投稿するようになりました。

多彩な活動：モデル、コラム連載、イベント出演

ファッションモデルとして、ゴシックやパンクテイストのブランドで活躍。また、フリーペーパーやWebサイトでコラムを連載するなど、その活動は多岐に渡ります。

数多くのイベントにも参加し、SuGのShinpei主催のスペシャルセッションや、ToshlのバレンタインROCK祭りなど、ジャンルを超えたアーティストとの共演も果たしています。

使用機材：こだわりのギターとサウンドシステム

数々のギターを所有しており、中でもESP製のシグネチャーモデル「rapier」はMiAのトレードマークとなっています。Gibson Flying VやESP FRXシリーズなど、様々なギターを使い分け、自身の音楽表現を追求しています。また、アンプやエフェクターにもこだわりを持ち、VHT2150やFractal Audio Axe-Fx IIなど、高性能な機材を駆使しています。

まとめ：進化し続ける表現者

MiAは、類まれな才能と多様な活動で音楽シーンに貢献する、唯一無二のミュージシャンです。その才能は、音楽活動にとどまらず、ファッションモデルやコラム連載、イベント出演など、多様な分野にまで広がっています。これからも、MiAの活躍から目が離せません。

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