MNM

MNM：華麗なるハリウッドユニットの栄光と終焉

2005年、WWEスマックダウンに突如現れたMNMは、瞬く間に人気ユニットとなりました。その華麗なパフォーマンスと、ハリウッドセレブを思わせるギミックは、多くのプロレスファンを魅了しました。

メンバーとユニット名の由来

MNMを構成していたのは、ジョーイ・マーキュリー、ジョニー・ナイトロという2人のレスラーと、マネージャー兼女子レスラーのメリーナの3人です。ユニット名は、3人のリングネームの頭文字から取られていますが、入場シーンや彼らの関係性から、メリーナ、ナイトロ、マーキュリーの順序が示唆されるケースもありました。

彼らのキャラクターは、ハリウッドセレブそのもの。派手な衣装とパフォーマンスは、他のレスラーとは一線を画していました。一時期は、フィクサーとしてジリアンも加わっていましたが、JBLにスカウトされたことでユニットを離れています。

WWEタッグ王座への挑戦と獲得

MNMのWWEでの活躍は、2005年のカリート・カリビアン・クールによるインタビューから始まりました。その後、レイ・ミステリオ＆エディ・ゲレロからWWEタッグ王座を奪取し、瞬く間にトップユニットの仲間入りを果たします。

しかし、その栄光は長くは続きませんでした。グレート・アメリカン・バッシュでは、ハイデンライク＆ロード・ウォリアー・アニマルに敗れ王座から陥落。しかし、彼らは諦めませんでした。同年10月には再びWWEタッグ王座決定戦で勝利し、王座奪還を果たします。

その後も、バティスタ＆レイ・ミステリオとの死闘を繰り広げ、幾度となく王座の奪取と喪失を繰り返しました。マーク・ヘンリーのサポートを得て、3度目の王座奪還を果たしたこともありました。

解散への序章

2006年、ジャッジメント・デイ2006でポール・ロンドン＆ブライアン・ケンドリックに敗れ、王座から陥落。そして、衝撃的な出来事が起こります。試合後、マーキュリーとナイトロは激しい乱闘を繰り広げ、その結果、ナイトロとメリーナはスマックダウンを解雇され、RAWへ移籍するというアングルが展開されたのです。

2007年3月、マーキュリーがWWEを解雇されたことで、MNMは事実上解散しました。ナイトロとメリーナはその後もタッグを組むこともありましたが、メリーナが女子王座を獲得しシングルでの活動に比重を置くようになり、ナイトロのECW移籍も重なり、完全にユニットとしての活動は終焉を迎えたのです。

MNMが残した足跡

MNMは、WWEタッグ王座を3度獲得するという輝かしい実績を残しました。彼らの華麗なパフォーマンスと、ハリウッドセレブを彷彿とさせるギミックは、多くのファンに強い印象を与えました。短期間ながら、WWEの歴史にその名を刻んだ、記憶に残るユニットと言えるでしょう。

ケヴィン・フェダーラインが、2006年10月のRAWに彼らのセレブ友達として登場したことも、当時話題となりました。

OVW南部タッグ王座も1度獲得しており、WWEでの活躍以外にも、その実力は認められていたことが伺えます。彼らの活躍は、多くのプロレスファンにとって忘れられないものとなっています。

関連項目

アダム・バーチ
ジョン・モリソン
メリーナ・ペレス
ケヴィン・フェダーライン

外部リンク

* Profile - Online World of Wrestling

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