MRTダウンタウン線

シンガポール ダウンタウン線（Downtown Line）

ダウンタウン線は、シンガポールにおいて5番目に建設されたマス・ラピッド・トランジット（MRT）路線です。路線図では青色で表示され、略称は「市区線」として知られています。この路線は、全線が地下を走行し、完全自動運転による無人運転を採用しているのが特徴です。MRT北東線や環状線と同様のシステムとなっています。

概要

ダウンタウン線は、以下の3つの段階に分けて建設されました。

第1期区間: 2013年12月22日に営業を開始。当初は環状線の延伸として計画されていましたが、後に独立した路線となりました。ブギス駅からプロムナード駅を経由し、チャイナタウン駅を結ぶ4.3km、6駅の区間です。東西線、環状線、北東線との乗り換え駅が設けられ、都心部へのアクセスが向上しました。
第2期区間: 2015年12月27日に開業。16.6km、12駅（乗り換え駅3駅を含む）で構成され、ブキッ・ティマ地区へのアクセスが向上しました。当初は「ブキッ・ティマ線」として計画されていましたが、ダウンタウン線の一部となりました。ブキッ・ティマ・ロードとアッパー・ブキッ・ティマ・ロードの交通渋滞緩和にも貢献しています。
* 第3期区間: 2017年10月21日に開業。21km、16駅で構成され、チャイナタウン駅からエキスポ駅までを結びます。当初は東部方面線の一部として計画されていましたが、ダウンタウン線の延伸となりました。ジャラン・ベサール地区、ベドック、タンピネス、エキスポなどの東部地域へのアクセスを向上させました。

建設と計画

ダウンタウン線の建設は、2008年2月12日に第1期区間から始まりました。全線完成時には、全長42km、34駅となる予定です。

当初、ダウンタウン線は環状線の延伸として計画されましたが、後に独立した路線となりました。路線はブキッ・ティマ地区と東部地区を結び、ニュー・ダウンタウン（マリーナ・ベイ）へのアクセスを向上させることを目的としています。

2010年8月20日、陸上交通庁（LTA）は、ダウンタウン線全体の配線と駅の位置を発表しました。当初の計画では、第1期は2013年、第2期は2015年、第3期は2017年に完成予定とされていました。しかし、政府は第3期区間の開通を2016年に早めることを決定し、その後、2017年にずれ込みました。

技術と運行

ダウンタウン線は、ウェスティングハウス・レール・システムズとの契約により、ホームドアシステムとATS（自動列車制御システム）が導入されています。車両は、ボンバルディア社のMOVIA C951を使用し、3両編成で運行されています。車両基地は、Gali Batu基地とKim Chuan基地に設置されています。

運行は、SBSトランジットが担当しています。全線開通後は、1日50万人の利用が見込まれ、ブキ・パンジャンからエキスポまでの所要時間は65分まで短縮される予定です。

駅一覧

第1期、第2期、第3期には、既存路線との乗り換え駅が設けられています。2011年8月19日には、第3期区間の駅名が正式に決定しました。

その他

ダウンタウン線のナンバリングでは、ヒルビュー駅(DT3)とビューティー・ワールド駅(DT5)との間にDT4が残されていますが、詳細については発表されていません。

外部リンク

Downtown Line

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