MSXのゲームタイトル一覧

MSXゲームタイトル一覧：黎明期から終焉まで

MSX（エムエスエックス）は、1983年にアスキーが提唱した統一規格のパソコンであり、数多くのゲームが発売されました。本稿では、MSX1、MSX2、MSX2+、MSXturboRに対応した日本国内向けゲームソフトを、発売順に沿ってご紹介します。MSXのゲームソフトは、時代とともにその性質を大きく変化させました。

MSXゲームソフトの変遷

MSXの提唱元であるアスキーは、MSX誕生当初から積極的にソフトウェアを展開していました。ソニーをはじめとするMSX参加企業に加え、ナムコ（現バンダイナムコエンターテインメント）などのゲーム会社、ポニーキャニオンなどのレコード会社も参入し、バラエティ豊かなゲームがリリースされました。

初期のMSX作品は、一般家庭をターゲットとしていたためか、ほのぼのとした内容のものが多かったようです。しかし、1984年になると、バンダイといった玩具メーカーや、カシオ計算機といった新たなハードメーカーも参入し、MSXは家庭用ゲーム機に近いイメージを持つようになります。実際、アーケードゲームからの移植作が人気を集め、MSXがゲーム機として認識される傾向が強まりました。

その後、MSX2が登場し、グラフィック機能が強化されると、コナミ工業が独自開発したチップを搭載した1メガビットROMカートリッジで『グラディウス』をMSX1に移植し、大きな話題となりました。アスキーはこれを受けてメガROMマークを制定し、MSXのソフト開発は新たな段階を迎えます。

1980年代後半には、『メタルギア』のような斬新なゲームが登場し、MSXの表現力を最大限に活かした作品が生まれます。また、ネットワークへの期待が高まり、パソコン通信を利用したゲームやサービスも登場しました。

しかし、1990年代に入ると、他の家庭用ゲーム機やWindowsの登場により、MSXの勢いは衰え始めます。MSXturboRが登場するも、MSX市場の縮小を食い止めることはできませんでした。そして、アダルトゲームの割合が増加し、MSXはその歴史に幕を閉じることになります。

MSXゲームの遺産

MSX用ソフトは、オムニバス作品への移植や、ダウンロードサービスを通じて、後世のプラットフォームでも遊べるようになりました。また、同人サークルが自作のゲームを無料公開するなど、MSXのゲーム文化は形を変えながらも受け継がれています。

21世紀に入ってからも、MSXの新作ゲームが制作されており、その創造性は今もなお健在です。

タイトル一覧について

本稿では、MSXのゲームタイトルを網羅的に掲載しています。学習ソフトや実用ソフト、ツール類は原則として含みませんが、ゲームとして扱われている場合は例外とします。同人ソフトについては、タケルで発売されたもののみ正規流通とみなし掲載しています。

各作品のソフト形態（全年齢、成人向け、同人）についても記述しています。

MSXのゲームタイトルを振り返ることで、当時のゲーム文化や技術を知ることができます。ぜひ、懐かしいゲームを探したり、新たな発見をしてみてください。

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