Mapbox

Mapboxの概要

Mapboxは、オンラインカスタムマップを提供する企業であり、ウェブサイトやアプリケーション向けに特化しています。この多国籍企業は、Foursquareやロンリープラネット、Evernote、フィナンシャル・タイムズ、ウェザーチャンネル、さらにはSnapchatなど、幅広い顧客に活用されています。2010年に設立されたMapboxは、Googleマップなどの限られた選択肢が存在する中で、カスタムマップ分野のニッチな需要に応える形で著しい成長を遂げてきました。特に、オープンソースの地図ライブラリやアプリケーション開発の界隈では、地図スタイル言語やパーサーに注力しており、MBTilesやTileMillといった地図作成ツール、さらにはLeafletというJavaScriptライブラリやCartoCSSといった技術にも関与しています。また、日本市場においてもソフトバンクの出資を受けた現地法人を設けています。

歴史

Mapboxは、2010年に非営利の顧客向けにカスタマイズされた地図の提供を目的にスタートアップとして発足しました。設立の初期には、ファウンドリー・グループからシリーズAラウンドにおいて1,000万ドルのブートストラップ投資を受けており、その後の成長にも貢献しました。2015年6月には、DFJグロースからシリーズBラウンドで5,255万ドルの資金を調達し、資本をさらに強化しました。

特に、オープンストリートマップ（OSM）の初期から活用されているiDエディタは、ナイト財団から575,000ドルの投資を受けていることもあり、オープンデータの活用が推進されています。また、2016年7月にはMapQuestがオープンタイルAPIを終了した際、GNOME Mapsなどのユーザーが代替手段としてMapboxのタイルサーバーを利用したことも特筆すべき点です。2017年10月、ソフトバンクは1億6千4百万ドルを出資し、Mapboxの成長を加速させました。

データのソースと技術

Mapboxが使用するデータは、オープンストリートマップやNASAなどのオープンデータソースから取得されているほか、デジタルグローブといったプロプライエタリなデータソースも用いられています。技術的には、Node.js、CouchDB、Mapnik、GDAL、Leafletjsといった先進的なライブラリやツールが基盤とされています。さらに、Mapboxでは顧客のユーザー動向を自動的に追跡し、オープンストリートマップに欠けている情報を特定し、必要に応じて手動で修正を適用するなど、品質向上にも注力しています。こうしたプロセスを通じて、オープンストリートマップの編集者に問題を報告する取り組みも行っています。

関連項目

Mapboxは多くの関連技術やサービスと連携しています。代表的なものには、ArcGIS、CartoDB（Cartoとしても知られる）、Yahoo!ロコ、Googleマップ、そしてオープンストリートマップが存在します。これらの技術との相互作用を通じて、地図サービスの可能性を広げています。

外部リンク

• - 公式ウェブサイト（英語）
• - Mapbox Japan
• - Mapbox (@mapbox_jp) - X（旧Twitter）
• - Mapbox - YouTubeチャンネル

もう一度検索