Microsoft OneDrive

Microsoft OneDriveとは

Microsoft OneDrive（マイクロソフト ワンドライブ）は、マイクロソフトが提供するオンラインストレージサービスです。以前はMicrosoft SkyDriveという名称で提供されていましたが、現在はOneDriveとして広く利用されています。このサービスは、個人ユーザー向けには無料で提供されており、Microsoftアカウントを持つことで誰でも利用できます。

主な機能

OneDriveの主な機能は以下の通りです。

ファイルストレージ: 文書、画像、動画など、あらゆる種類のファイルをクラウド上に保存できます。
ファイル共有: 他のユーザーとファイルを共有し、共同編集を行うことができます。
デバイス間の同期: 複数のデバイス間でファイルを同期し、常に最新の状態を保つことができます。
ウェブブラウザでの利用: ウェブブラウザを通じて、OSに依存せずに利用できます。
画像表示: JPEGなどの画像をローカルに保存せずにスライドショーで表示できます。
自動サイズ変更: 画像のアップロード時に、横2048ピクセルに自動的にサイズ変更できます（デフォルト設定）。
ファイル保護: Microsoftアカウントによる認証、SSLによるファイル転送、個人用・共有・パブリックの3つのレベルでファイルを保護できます。
Office連携: Microsoft Officeのオンライン共有ドキュメント編集が可能です。

容量と制限

無償容量: 1アカウントあたり、基本無料で5GBのストレージが利用できます。
ファイルサイズ: 1ファイルあたり10GBまでアップロード可能です。
検閲: ファイルの内容はマイクロソフトによって検閲されており、不適切なファイルはアカウントが一時的または永久に停止されることがあります。

アカウントの凍結

1年間OneDriveを利用しないとアカウントが凍結され、その後ファイルが削除される可能性があるため注意が必要です。

クライアントアプリケーション

ウェブブラウザ: Internet ExplorerのActiveXやMicrosoft Silverlightを利用して、ファイルのアップロードやダウンロードが可能です。
公式アプリ: iOS、Android、Windows Phone向けの公式アプリが提供されています。
デスクトップアプリ: Windows、Mac OS X向けのデスクトップアプリケーションも提供されており、ファイルの同期機能が利用できます。

歴史

OneDriveは、SkyDriveというコードネームで開発され、以下のような変遷をたどっています。

2007年6月: Windows Live Foldersとしてテスト公開（容量500MB）
2007年8月: Windows Live SkyDriveに改称、容量1GBに拡大
2008年2月: 正式版リリース、容量5GBに拡大
2008年12月: 容量25GBに拡大
2012年4月: 有料プラン導入、無料プランは7GBに縮小
2012年8月: Microsoft SkyDriveに改称
2014年1月: OneDriveに名称変更を発表
2014年7月: 無償容量が15GBに増量
2016年1月: 無償容量が5GBに減量

Windowsとの統合

Windows 8以降、OneDriveはOSに統合されるようになりました。これにより、ファイルの同期が容易になった一方で、同期するフォルダを選択できなくなるなどの変更もありました。

OneDrive for Business

OneDrive for Businessは、Microsoft Office 2013から搭載されたビジネス向けのサービスです。従来のOneDriveとは異なり、Microsoft SharePoint上のドキュメントライブラリと同期するためのアプリケーションです。検閲がないことや、リビジョン管理、SLA保証などが特徴です。

注意点

個人情報の流出や、意図しないファイルの消滅が発生する可能性があるため注意が必要です。
長期間利用しないとアカウントが凍結されるため、定期的な利用が必要です。
マイクロソフトによる検閲が行われるため、不適切なファイルはアップロードしないようにしましょう。

OneDriveは、個人からビジネスまで幅広いユーザーに対応した便利なオンラインストレージサービスです。ただし、利用にあたっては注意点も理解しておくことが重要です。

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