Mimi (雑誌)

漫画雑誌『mimi』の歴史と魅力

『mimi』（ミミ）は、講談社が発行していた日本の少女向け漫画雑誌であり、1975年8月に初めて号が発行されてから1996年12月までの21年間、多くの読者に親しまれてきました。この雑誌は、創刊当初から十代後半の女性をターゲットにし、少女漫画に加えてアイドルやファッションに関する情報も取り入れ、さまざまな興味を持つ読者の心を掴みました。

創刊と概要

『mimi』は、1975年の創刊以来、漫画誌としての地位を築きました。特に1980年代には、人気作品が数多く連載され、ティーン向けのコミック雑誌としてその名を広めました。代表作には、大和和紀の『あさきゆめみし』や吉田まゆみの『アイドルを探せ』などがあり、これらの作品は多くの若者に愛されました。

1990年代には、スローガンを「ENTERTAINMENT FOR YOUNG」「新・ドラマチックコミック!」に変更し、新たなスタイルでの漫画誌を目指しましたが、深刻な市場競争や読者層の変化なども影響し、1996年の休刊を迎えました。

歴史の流れ

1975年 - 『月刊ミミ』が創刊され、最初の号が発行されました。この頃から、様々な連載漫画がスタートしました。

1983年 - 発行形式が月2回刊の『Fortnightly mimi』に変更され、中綴じタイプに移行しました。これにより、より頻繁に誌面を楽しめるようになりました。

1992年 - 再び月刊化され、『Monthly mimi』として新たなスタートを切りました。この時期は平綴じに戻り、安定した発行形態が確立されました。

1996年 - 21年間の歴史を経て、1997年2月号を最後に休刊となりました。

代表的な連載作品

『mimi』には、多くの名作が連載され、その中でも1970年代には、里中満智子の『季節風』や、吉田まゆみの『あンちくしょうシリーズ』が人気を博しました。また、1980年代には『白鳥麗子でございます!』や『ロンタイBABY』などが多くの支持を集めました。1990年代には、新たに『君の手がささやいている』等、旬の作家たちが作品を発表しました。

姉妹誌とその影響

『mimi』の影響は、他の雑誌にも広がりを見せました。例えば、1985年に創刊された季刊誌『mimi Excellent』は、『mimi』の特別編集として新しい作品を発表しました。また、1992年に創刊された『Kiss』は、いわば『mimi』の若手作家たちが主力を担い、事実上の後継誌ともなりました。これにより、『mimi』が築いた少女漫画界の遺産は、次世代へと受け継がれました。

最後に

『mimi』は、日本の少女向け漫画雑誌としての重要な地位を早いうちから確立し、さまざまな作品を世に送り出してきました。その影響は今でも多くの漫画雑誌や作家に引き継がれ、少女漫画文化の発展に貢献しています。この雑誌は、ただの娯楽メディアに留まらず、女性の成長やアイデンティティの探求にも寄与した存在であったと言えるでしょう。

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