Minitab

Minitabは、1972年にペンシルベニア州立大学の研究員であったバーバラ・F・ライアン、トーマス・A・ライアン・ジュニア、ブライアン・L・ジョイナーによって開発された統計ソフトウェアであり、同時にその開発会社名でもあります。このソフトウェアは、アメリカ国立標準技術研究所（NIST）が開発した統計解析ソフトウェア「OMNITAB」の軽量版として誕生しました。

OMNITABは1986年に文書が公開されましたが、それ以降は開発が進んでいません。一方、Minitabは、その後も継続的に開発が続けられ、現在では、統計的工程改善手法、特にシックス・シグマや能力成熟度モデル統合（CMMI）などの分野で広く活用されています。

Minitabは、Minitab Inc.によって販売されており、本社はアメリカ合衆国ペンシルベニア州のステートカレッジにあります。また、イギリスのコヴェントリー、フランスのパリ、オーストラリアのシドニーにも支社を構え、グローバルに事業を展開しています。

Minitab Inc.は、主力製品であるMinitab 17に加え、3つの関連製品を提供しています。

1. Quality Trainer：これは、品質改善に役立つ統計手法とその概念を学習できるeラーニング教材です。Minitab 17と連携することで、ソフトウェアの操作も同時に習得できるというメリットがあります。
2. Companion by Minitab：これは、Minitabで分析したデータをプロジェクトマネジメントに活用するための統合ツールです。シックス・シグマやリーン生産方式といった手法を管理し、より効率的な業務遂行を支援します。
3. Minitab Workspace: これは、データ分析プロセスを効率化するためのツールで、データの収集、整理、分析、可視化をサポートします。ユーザーは直感的なインターフェースを通して、データに基づいて意思決定を行うことができます。

これらの製品群は、データ分析から品質改善、プロジェクト管理まで、幅広い領域をカバーしており、Minitabは統計解析ソフトウェアのデファクトスタンダードとしての地位を確立しています。

参考文献

統計解析ソフトMinitab 機能紹介 - Minitab.com

外部リンク

公式ウェブサイト

もう一度検索