Mobile-ITX

Mobile-ITXとは

Mobile-ITX（モバイル・アイティーエックス）は、台湾のVIA Technologies社が開発したマザーボードのフォームファクタの一つです。その最大の特徴は、非常にコンパクトなサイズにあります。

サイズ

Mobile-ITXは、Pico-ITXよりもさらに小型化されており、マザーボードのサイズはわずか60mm×60mmという極小サイズを実現しています。当初、2007年6月6日にVIAが発表した初期のMobile-ITXのサイズは75mm×45mmでしたが、その後さらに小型化されました。このサイズは、組み込みシステムや小型デバイスへの組み込みを容易にし、省スペース化に大きく貢献します。

主な特徴

Mobile-ITX規格のマザーボードには、CPUやグラフィックス機能を統合したチップセットなど、主要な機能が搭載されています。これにより、小さなサイズでありながらも基本的なコンピューティング処理が可能です。しかし、Mobile-ITXマザーボード単体では使用できず、I/Oインターフェースや電源回路などを搭載したベースボードとの組み合わせで使用する必要があります。

利用シーン

Mobile-ITXの小型さを生かして、以下のような様々な用途での利用が考えられます。

組み込みシステム
デジタルサイネージ
小型IoTデバイス
産業用制御機器
その他、省スペースが求められる様々な用途

メリット

超小型サイズ: 非常にコンパクトなため、省スペース設計が可能です。
低消費電力: 一般的に低消費電力であるため、バッテリー駆動のデバイスにも適しています。
カスタマイズ性: ベースボードとの組み合わせによって、必要な機能やインターフェースを柔軟に追加できます。

デメリット

単体での利用不可: ベースボードが必要となるため、別途準備が必要です。
拡張性の制限: サイズが小さい分、拡張性には限界があります。
入手性: 一般的なPCパーツに比べると、入手が難しい場合があります。

VIA Technologiesについて

Mobile-ITXを開発したVIA Technologies社は、半導体メーカーとして、PCのマザーボードやチップセット、プロセッサなどを幅広く手掛けています。

まとめ

Mobile-ITXは、超小型でありながらも一定のコンピューティング能力を備えたマザーボード規格です。そのサイズと特徴から、様々な組み込みシステムや小型デバイスへの応用が期待されています。ただし、使用にはベースボードが必要となる点や拡張性の限界などを考慮する必要があるでしょう。

関連情報

VIA Technologies, Inc.
* VIAマザーボード

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