Mozilla Composer

Mozilla Composerは、ウェブページの見た目をそのまま編集できるWYSIWYG HTMLエディタです。単にComposerとも呼ばれます。このエディタは、Mozilla Application Suiteの一部として提供されていました。

Mozilla Foundationによってオープンソースで開発され、W3CなどのWeb標準にできる限り準拠した仕様になっています。専門的なHTMLの知識がなくても、ウェブページを自由に作成できます。多くのHTMLエディタがユーザーの意図しないタグを挿入するのに対し、ComposerはWeb標準に忠実な編集を可能にします。HTMLソースを比較すると、その違いは明らかです。

また、テキストエディタのようにHTMLタグを直接編集することも可能です。編集モードを切り替えることで、WYSIWYGとタグ編集の両方に対応できます。

歴史

Composerは、元々Mozilla Application Suiteに同梱されて開発・リリースされていました。そのため、Composerの歴史を詳しく知りたい場合は、Mozilla Suiteの項目も参照してください。

しかし、2006年4月にMozilla Foundationによる公式なメンテナンスが終了し、以降はFirefoxやThunderbirdの開発に注力するようになりました。FirefoxにはHTML編集機能は含まれていません。

その後、ComposerはコミュニティベースのプロジェクトであるSeaMonkeyに引き継がれ、同梱される形で配布されるようになりました。SeaMonkeyでは、バグ修正に加えて、リターンキーを押すだけでパラグラフ挿入ができる機能など、多くの新機能が追加されています。

2006年12月18日にリリースされたSeaMonkey 1.0.7にComposerが同梱され、その後2007年1月18日のSeaMonkey 1.1にも同梱されました。Mozilla Composerという名称でしたが、SeaMonkeyへの移行に伴い、SeaMonkey Composerと呼ばれるようになりました。Debian GNU/Linux 4.0 (Etch)では、Iceape Composerという名称で同梱されています。

使用法

詳細な使用方法については、下記の外部リンクを参照してください。

関連項目

• - Mozilla Foundation
• - Mozilla
• - Nvu - Composerをベースにした単体のHTML編集ソフト
• - KompoZer - Nvuの後継ソフト
• - SeaMonkey - Mozillaの後継プロジェクト、およびそのソフトウェア
• - Webオーサリングツール

Composerは、Web標準に準拠したHTML編集を実現し、初心者でも簡単にウェブページを作成できる優れたツールです。Mozilla SuiteからSeaMonkeyへと引き継がれ、現在もコミュニティによって開発が継続されています。

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