Mr.Children Tour 2004 シフクノオト

Mr.Children Tour 2004 シフクノオト：蘇る感動のライブパフォーマンス

2004年12月21日、トイズファクトリーより発売されたMr.Childrenの映像作品『Mr.Children Tour 2004 シフクノオト』は、バンドの9作目の映像作品として、多くのファンを魅了し続けています。このDVDには、桜井和寿さんが小脳梗塞からの療養後、初めて挑んだツアー「Mr.Children Tour 2004 シフクノオト」の追加公演、横浜国際総合競技場（現日産スタジアム）でのライブが完全収録されています。

セットリストと新たなアレンジ

この公演では、過去のライブでは定番だった「花言葉」が演奏されず、代わりに「名もなき詩」「Everything (It's you)」「Any」「Tomorrow never knows」といった名曲が初披露されました。ただし、当日の演奏曲目にはあった「抱きしめたい」は、残念ながら収録されていません。

特筆すべきは、多くの楽曲が原曲とは異なるアレンジで演奏されている点です。アコースティックギターを主体とした「光の射す方へ」、キーを下げた「口笛」、ピアノ伴奏からバンドサウンドへと徐々に変化していく「Everything (It's you)」、そしてテクノサウンドを取り入れた「ニシエヒガシエ」など、新鮮なアレンジが随所に聴くことができます。さらに、「天頂バス」では、曲の中盤で展開が大きく変化し、8分を超える演奏に仕上がっています。

また、「終わりなき旅」では、イントロの桜井さんのギターが徐々にフェードインし、映像がモノクロからカラーへと変化する演出、「Pink 〜奇妙な夢」では特殊な色調加工が施されるなど、視覚的にも楽しめる工夫が凝らされています。

収録内容の詳細

Disc1では、オープニングの小林武史さん作曲「Traveling Bus」から始まり、「終わりなき旅」「光の射す方へ」「PADDLE」「名もなき詩」「口笛」「Everything (It's you)」「Pink 〜奇妙な夢」「血の管」「掌」「ニシエヒガシエ」「Image」「overture ～ 蘇生」といった代表曲が、上記のような新たなアレンジで展開していきます。さらに、沖縄宜野湾市海浜公園野外劇場でのツアー最終日公演「1999年、夏、沖縄」のライブ映像や、メンバーのオフショット映像も収録。桜井さんが涙ぐむシーンや、歌詞の一部をツアーの年号に置き換えて歌うなど、感動的な場面も収められています。

Disc2には、「youthful days」「innocent world」「くるみ」「Any」「天頂バス」「HERO」といった楽曲が収録されています。「youthful days」では桜井さんの歌詞ミスと謝罪シーンも収録され、親近感を感じさせる演出となっています。そしてアンコールでは「Mirror」「Tomorrow never knows」「タガタメ」「Sign」が演奏され、メンバー4人によるインタビューやMC映像も含まれています。また、大阪城ホールでの「花言葉」のライブ映像や、鈴木英哉さん撮影のツアー中の写真なども収録されています。

YouTubeでの公開

現在、「Everything (It's you)」と「天頂バス」の2曲は、Mr.Children公式YouTubeチャンネルで視聴可能です。この機会に、ぜひこれらの楽曲を視聴し、ツアーの感動を再び味わってみてください。

まとめ

『Mr.Children Tour 2004 シフクノオト』は、単なるライブ映像作品にとどまらず、Mr.Childrenの音楽性とパフォーマンスを多角的に楽しめる、まさに「宝物」と言える作品です。新たなアレンジや演出、そしてメンバーの熱意が凝縮されたこのDVDは、彼らの音楽を愛するすべての人にとって、必携の一枚と言えるでしょう。

もう一度検索