Mythodea

Mythodea

『Mythodea』は、ヴァンゲリスによって制作されたアルバム及びDVDビデオソフトの作品名です。この作品は、2001年に行われたNASAの火星探査プロジェクト「2001マーズ・オデッセイ」のために作られたテーマ音楽を特徴としています。アルバム名は「MYTHODEA」と大文字で表記され、日本国内盤もこの表記を使用しています。一方で、ベストアルバム「オデッセイ～ザ・ベスト・コレクション」では、ムーヴメント1が「Mythodea」という名称で収録されています。この表記の違いは、ヴァンゲリスがアルバムのタイトルを特定の文字以外で表示しないように求めたためだと言われています。

アルバムの構成

本アルバムには、全10のムーヴメントが収録されています。それぞれのムーヴメントは、異なる長さを持ち、ヴァンゲリス独自の音の世界観を展開しています。

• - イントロダクション (2:45)
• - ムーヴメント1 (5:40)
• - ムーヴメント2 (5:39)
• - ムーヴメント3 (5:50)
• - ムーヴメント4 (13:42)
• - ムーヴメント5 (6:35)
• - ムーヴメント6 (6:27)
• - ムーヴメント7 (4:56)
• - ムーヴメント8 (3:06)
• - ムーヴメント9 (5:02)
• - ムーヴメント10 (3:01)

このアルバムは、流れるようなメロディーとダイナミックなアレンジが特徴であり、特にムーヴメント4はその長さと内容からも聴く者を引き込む魅力を持っています。

著名なアーティストの参加

『Mythodea』には、著名なソプラノ歌手キャスリーン・バトルや、ジェシー・ノーマンといった国際的に評価されているアーティストが参加しています。彼女たちの美しい声が、ヴァンゲリスの壮大な音楽に彩りを添える重要な要素となっています。

DVDの内容

アルバムに続いて、2001年6月28日にアテネのゼウス神殿で行われたライブイベントの映像が収録されたDVDもリリースされました。このDVDは『MYTHODEA～ミュージック・フォー・ザ・NASA ミッション:2001 マーズ・オデッセイ』というタイトルで日本各地で流通しています。

DVDの冒頭では、天文物理学者スコット・ボルトンが解説を行い、その後暗闇に包まれた会場にヴァンゲリスが登場します。神殿の照明が幻想的に演出される中、オーケストラや合唱団と共演し、感動的なパフォーマンスを繰り広げる様子が収められています。アンコールでは、「炎のランナー」の主題曲「タイトルズ」がオーケストラの演奏に合わせて披露されました。

収録情報

このライブDVDでは、指揮をブレイク・ニーリーが務め、ロンドン・メトロポリタン・オーケストラやセイストロン・アンド・ティパナ・パーカッション・アンサンブルが伴奏を担当しました。また、合唱はギリシャ国立歌劇場合唱団が行いました。収録時間は76分としっかりとした内容が盛り込まれています。音声はPCMステレオと5.1ドルビーデジタルで楽しむことができます。

このように『Mythodea』は、音楽と視覚の両方でファンを魅了する作品として、ヴァンゲリスの独自の音楽表現が堪能できる貴重な作品となっています。

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