N-06D

ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D

MEDIAS TAB N-06Dは、NECによって開発されたNTTドコモのタブレット端末で、デュアルモードであることが特徴です。これは、第3.9世代移動通信システム（Xi）と第3世代移動通信システム（FOMA）をサポートしており、利用者にとって大変便利な機能が充実しています。特に、タブレットながら通話機能を搭載している点が他のタブレットとは一線を画しています。

この端末は、MEDIASシリーズの一つで、初めてXiに対応したタブレットです。開発はNECが単独で行い、NECカシオモバイルコミュニケーションズは関与していません。なお、本機の情報はNECのウェブサイトで閲覧可能です。

通話機能は、その形状からは意外かもしれませんが、受話口も備えているため、ヘッドセットなしで会話ができます。また、N-06Dでは「おサイフケータイ」機能も利用でき、こちらも大きな魅力です。さらには、モバキャス（NOTTV）に対応しているため、携帯電話向けのマルチメディア放送を楽しむこともできます。

防水性能については、IPX5/IPX7等級を取得しており、日常生活での水濡れから守られています。また、防塵性能もIP5X等級で、外部からの埃の侵入に対する耐性が確保されています。Bluetooth 4.0も搭載しており、カシオ計算機製のG-SHOCKなどのデバイスとの連携が可能です。

バッテリー容量は3,610mAhで、長時間の使用をサポートします。ただし、バッテリーの交換は預かり修理方式となり、費用は11,235円かかる点には注意が必要です。

Android 4.0へのアップデート

2012年12月18日にAndroid 4.0へのアップデートが開始され、多くの新機能が追加されました。これにより、スクリーンキャプチャ機能や伝言メモ機能、プライバシー設定、クイック返信機能が実装され、使い勝手が向上しました。また、フォルダ作成の簡易化やタブブラウザ機能の追加もあり、よりスムーズに操作できます。

さらに、ATOKを用いた文字入力の機能も強化され、2タッチ入力機能にも対応しました。エコモードの追加や「SDカードバックアップ」「しゃべって検索」「しゃべって入力」「あんしんスキャン」といったアプリも含まれ、利便性が高まりました。また、Google Chromeの利用も可能になるなど、インターネット利用の幅が広がった点も魅力です。

歴史とアップデート

MEDIAS TAB N-06Dは、2012年2月16日にNTTドコモから発表されました。その後、予約は3月24日から開始され、実際の発売は3月30日に行われました。アップデートにより、バグの修正も随時行われており、利用者にとって安心して使える端末となっています。特に、NOTTV視聴時の音声に関する不具合や、microSDXCカードのデータ破損の問題などが解消されています。さらに、2014年にはBluetooth接続に失敗する不具合も修正され、安定性が向上しました。

このように、MEDIAS TAB N-06Dは多機能でありながら使いやすさを両立しているタブレット端末で、特に通話やマルチメディア放送を重視する方には最適な選択肢と言えるでしょう。

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