NEO FANTASIA

茅原実里 5thオリジナルアルバム『NEO FANTASIA』

『NEO FANTASIA』は、声優・歌手として活躍する茅原実里が2013年12月11日にリリースした5枚目のオリジナルアルバムです。前作『D-Formation』から約1年10ヶ月ぶりのリリースとなりました。本作は、「テーマパーク」をコンセプトに制作されており、収録曲はそれぞれがテーマパークのアトラクションをイメージした楽曲となっています。

制作背景

アルバム制作のきっかけは、茅原が東京ディズニーランドの『イッツ・ア・スモールワールド』に感銘を受けたことでした。その体験をプロデューサーに話したところから、アルバムのコンセプトが「テーマパーク」へと発展していきました。茅原は、レコーディングに際し、収録曲のイメージに合わせて様々なアプローチを試みました。例えば、1曲目の「The immortal kingdom」の撮影前にはミッキーマウスをイメージしたそうです。

音楽性

アルバムには、14thシングル「Celestial Diva」から18thシングル「境界の彼方」までのシングル表題曲に加え、テーマパークをコンセプトにした新曲が多数収録されています。

リード曲である「TREASURE WORLD」は、陽気で華やかなスイング感あふれる楽曲で、ビッグバンドによる演奏が特徴です。茅原自身が作詞を手掛けており、テーマパークで恋に奮闘する男の子をイメージした歌詞となっています。また、「TOON→GO→ROUND!」は、アップテンポでスピード感のあるデジタルサウンドが印象的な楽曲です。

その他にも、バンドサウンドの爽やかな「1st STORY」、スペーシーな疾走感のあるデジタルサウンド「endless voyage」、暖かみのある「真白き城の物語」など、多彩な楽曲が収録されています。茅原自身が作曲を手掛けた「Lonely Doll」は、テーマパークの一角にあるガラスケースの中の人形の視点で描かれた、孤独で悲しい楽曲です。アルバムのタイトルチューンである「NEO FANTASIA」は、希望に満ち溢れた歌詞が印象的な刺激的な楽曲で、アルバムを締めくくる「Neverending Dream」は、テーマパークの終わりを告げるインストゥルメンタル曲となっています。

音楽評論家からは、コンセプトの「テーマパーク」が見事に表現された作品として高く評価されています。ビッグバンド、デジタルサウンド、ロック、フォーク、オーケストレーションなど、多彩な音楽性が、テーマパークのアトラクションを連想させると評されました。

リリース

アルバムは、Blu-ray Disc付限定盤、DVD付限定盤、通常盤の3形態でリリースされました。限定盤には、フォトブックや、ファンクラブ限定アコースティックライブ『m.s.s Premium Acoustic Live featuring Crustacea』の模様を収録したBlu-ray DiscまたはDVDが同梱されています。リリースに先駆けて、ニコニコ生放送で発売記念番組が放送され、アルバムの全曲解説や、ディスクジャケット、PVが公開されました。

収録内容

アルバムには、全14曲が収録されています。各楽曲の詳細は以下の通りです。

1. The immortal kingdom
2. TREASURE WORLD
3. SELF PRODUCER
4. TOON→GO→ROUND!
5. 1st STORY
6. endless voyage
7. 真白き城の物語
8. Celestial Diva
9. Lonely Doll
10. ZONE//ALONE
11. この世界は僕らを待っていた
12. 境界の彼方
13. NEO FANTASIA
14. Neverending Dream

m.s.s Premium Acoustic Live featuring Crustacea

限定盤に収録されているライブ映像は、2013年2月になんばHatchと渋谷公会堂で開催されたファンクラブ限定アコースティックライブの模様を収録したものです。Crustaceaとのコラボレーションによる演奏や、アンコールで披露されたCrustaceaの楽曲「さくら」などが収録されています。

『NEO FANTASIA』は、茅原実里の音楽性の幅広さと表現力の豊かさを堪能できる、エンターテイメント性の高い作品です。聴く人を夢の世界へと誘う、魅力的なアルバムとなっています。

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